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[選手権]富山一DF竹澤と星稜DF森下、親友同士が決勝戦で夢のマッチアップ

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 準々決勝の日章学園戦の後半、富山一の左SB竹澤昂樹(3年=写真左)をアクシデントが襲っていた。「歩いている時にいきなり来た」。腰の痛みは今まで感じたことのないものだった。病院で検査を受けた結果、ヘルニアを発症していることが判明。準決勝までの5日間は別メニューを余儀なくされた。

 しかし懸命にリハビリに励んだこともあり、11日の準決勝・四日市中央工戦では後半23分まで出場。まだ痛みは残っていると話すが、決勝を明日に控えた12日の最終調整でも全体メニューを消化。残り1試合、気合で乗り切る構えだ。

 竹澤には気合を込める要因がもう1つある。竹澤の出身は石川県。星稜にも知り合いが多く在籍する。DF森下洋平(3年=写真右)やDF寺田弓人(3年)、MF稲垣拓斗(3年)は中学時代、県トレセンでチームメイトとしてともに汗を流した仲。特に左サイドでマッチアップする予定の森下とは高校進学後も休日に家で遊んだりするほどの仲だという。

 大会前からLINEを通じて連絡を取り合っていたという2人。勝ち上がるにつれて決勝戦での対戦に夢を膨らませていった。準決勝後はロッカールームが隣同士だったこともあり、すぐに廊下で会ったといい、「縁があるね。でもやりにくいね」といった言葉を交わし健闘を誓い合ったという。

 ただ勝負事に友達関係を持ち込むつもりは毛頭ない。「アイツの股とかドリブルで狙いたい」と目を輝かせた竹澤。夢の国立決勝の舞台で親友2人が最高の思い出を作る。

(取材・文 児玉幸洋)

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