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[AFC U-22選手権]手倉森監督の信頼に応えた西野、名誉挽回の無失点

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[1.14 AFC U-22選手権グループC第2節 日本0-0クウェート]

 オマーンで開催中のAFC U-22選手権は14日、グループリーグ第2節を行い、U-21日本代表はU-22クウェート代表と対戦し、0-0で引き分けた。12日のイラン戦(3-3)で3失点した守備陣だが、この日は無失点。キャプテンマークを巻いて2試合連続で先発したDF西野貴治(G大阪)は「1戦目より2戦目のほうがラインのコンパクトさや切り替えの部分がしっかりできていた。そういうのが全部つながって無失点に抑えられたのかなと思う」と振り返った。

 イラン戦ではPKを献上するなど3失点に絡んでしまった西野。「前回、個人的なミスがあったので、守備の部分に関してはビデオを見て、しっかり反省して臨んだ」。イラン戦から先発7人が入れ替わる中、西野とDF植田直通(鹿島)の両CB、そしてGK櫛引政敏(清水)は連続先発。手倉森誠監督の信頼に応えたいという思いもあった。

 前日11日の練習前に指揮官から声をかけられた。「失点に絡んでネガティブになっていないか?」との言葉に「気持ちを切り替えてやるしかないと思っています」と答えた西野に手倉森監督は続けて言った。「気にすることはない。初めてこういう大会に出て、中東のチームと対戦して、ああいう経験ができたことが成長につながる。ポジティブに捉えて次の試合に備えろ」。そんな指揮官の言葉に西野は「そうやって話してもらったのはありがたかったし、切り替えて、よりポジティブにできた」と感謝する。

 試合ごとにゲームキャプテンを決めていくと話していた手倉森監督が2試合連続で西野にキャプテンマークを託したのも、信頼の大きさと、ミスを乗り越えてほしいという思いからだったのだろう。「即席チームなので、しっかり声を出して、合わせていこうという気持ちはある。一番後ろで全体が見えるので、そこから声をかけてやろうという気持ちもある」と話す西野。グループリーグ突破へ勝利が欲しい16日のオーストラリア戦に向け、「次、勝てばトーナメントに進める。内容も悪くなかったから、勝ちたかったのが正直なところだけど、負けてはいないので、そこはポジティブに捉えていきたい」と気持ちを切り替えていた。

(取材 了戒美子)

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