[1.16 AFC U-22選手権グループC第3節 日本4-0オーストラリア]

　オマーンで開催中のAFC U-22選手権は16日、グループリーグ最終節を行い、U-21日本代表はU-21オーストラリア代表に4-0で快勝し、C組2位で準々決勝進出を決めた。2試合ぶりの先発となったMF原川力(京都→愛媛)は4-1-4-1の2列目の右インサイドハーフでプレー。勝利が求められた試合で結果を残し、「勝ったことが一番デカい」と素直に喜んだ。

　DF吉野恭平(東京V)を中盤のアンカーに置き、その前方に原川とMF喜田拓也(横浜FM)が位置。「喜田とお互いのポジションを見つつ、2人が上がらないように、守備の面でケアしながらうまくできたと思う」と、急造布陣にも柔軟なプレーを見せた。

　近年、ロングボール主体ではなく、しっかりとパスをつなぎながら攻撃を組み立てるサッカーを志向しているオーストラリアに対し、「相手がポゼッションしてくるというのは分かっていたので、プレスをかけやすいようにフォーメーションを組んで、それがうまくハマったと思う」と胸を張る。

　前半17分にピンチを招いたが、ゴールライン上でDF植田直通(鹿島)がクリア。その1分後に先制点が生まれ、そこからは怒涛のゴールラッシュとなった。「クウェート戦も1試合目(イラン戦)も、立ち上がりの失点が多くて、そこがあまり改善できていないと感じていた。そこをしのげた分、点を取れて楽になった」と、チームとしての課題を克服してのグループリーグ突破に納得の表情を見せていた。

(取材　了戒美子)

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