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4年越しのW杯への決意…今野泰幸「借りを返す気持ちはない」

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 ガンバ大阪の日本代表DF今野泰幸にとって、2014年はJ1復帰のシーズンであり、FIFAワールドカップイヤーでもある。ザックジャパンのDFリーダーとして臨むブラジルW杯。昨年12月にはグループリーグの組み合わせも決まり、30歳のセンターバックは今、どんな思いでいるのか。ゲキサカが直撃インタビュー――。

―いよいよW杯イヤーですね。
「自分にとってすごく大事な1年だと思います」

―昨年12月にはグループリーグの組み合わせも決まりましたが、印象はいかがですか?
「どのグループに入っても厳しいと思いますが、その中でも特に厳しいグループに入ったと思っています」

―初戦の相手はアフリカのコートジボワールです。
「嫌な相手ですね。アフリカの中でも、特に嫌です。4年前、南アフリカW杯の直前にコートジボワールと対戦しましたが、当時は子供扱いされたというか、何もできずに負けてしまった記憶があります。しかも、僕はその試合でケガをしてしまったので、全然いい思い出がないですし、すごく苦手なチームですね」

―長友佑都選手もこれまで対戦したチームでコートジボワールが一番強かったと話していました。
「身体能力が高いうえに、技術もしっかりしています。組織はどうかなと思う部分もありますが、それも身体能力でカバーしてしまう。4年前は穴を見つけられなかったですね」

―コートジボワール戦での負傷もあって南アフリカW杯は途中出場1試合にとどまりました。その相手と初戦で戦うというのは運命を感じますか?
「そういうことはあまり考えないですね。ケガをしたのもだいぶ昔のことですし、借りを返すという気持ちはないです。当時とはメンバーも変わっていますし、僕はそのことは忘れて前に進んでいるので、関係ないですね」

―グループリーグで対戦する3チームの中でもコートジボワールが一番印象的ですか?
「コロンビアも嫌ですね。2003年のU-20世界ユース選手権で対戦して、1-4で負けているので、そのときの印象がすごく残っています。個人的に南米のチームに勝った記憶があまりないんです。技術が高いですし、サッカーを知っているというか、ずる賢いところもあります。嫌なところを突いてきて、勝つためなら何でもするというのが南米の印象ですね。世界ユース選手権のときもCKは全部ショートコーナーだったり、2人でサイドを崩されて決められたり、ちょっと変わったチームというか、普通ではないチームでした」

―第2戦で対戦するギリシャはいかがですか? グループの中では最も戦いやすいのではないかと言われていますが?
「確かにあそこにヨーロッパのすごく強いチームが入ってきていたら絶望的ですよね(笑)。でも、油断すべきではないですし、今の日本代表はああいうチームに苦戦する傾向があります。守りが堅くてカウンターのうまいチームにこれまでも実際に負けてきているので。対策を練って、どうやって戦うべきか、しっかり考えないといけないと思います」

―昨年10月に対戦したセルビア、ベラルーシにはいずれも0-1で敗れました。
「まさにああいう試合ですね。逆にベルギーやオランダのほうが中盤のプレスが甘かったですし、そうなると日本代表の中盤も生きますよね。セルビアやベラルーシは全員がディフェンスをしてきましたし、ブロックをつくってからの寄せもすごく速かったので、そうなるとカウンターも受けやすくなります。ギリシャも同じようなサッカーをしてくると思いますし、すごく難しい試合になると思います」

―話を聞いていると、どんどん厳しいグループに思えてきました(笑)。
「それはそうですよ。どのグループに入っても僕は『厳しい』と言っていたと思います。簡単ではないですよ」

―その中で日本代表が勝ち上がる自信はありますか?
「僕らには僕らの良さがあります。まだ半年ぐらいありますし、対戦相手も決まったので、しっかり対策を練って、相手の良さをつぶして、自分たちの良さを出すということをやっていけば、必ずチャンスはあると思っています」

―コートジボワールはFWディディエ・ドログバ、コロンビアにはFWラダメル・ファルカオがいます。強力なFWとの対戦が続きますね。(注:インタビューはファルカオの負傷前に行われました)
「W杯で上を狙うチームはFWに強烈な選手がいるものですし、それに対応しないといけないということは十分に分かっています。個人としてレベルアップして、しっかり抑えることも大事ですし、日本の良さは組織力だと思うので、チーム全体でコンパクトにしながら、一人が行ってダメなら2人目、2人がダメなら3人目というような組織をつくって勝負したいと思います」

―ファルカオの印象はいかがですか?
「とんでもないですね。ゴールの嗅覚もすごいですし、身体能力も高い。上手くてスピードもありそうですし、動き出しもすごく速いと思うので、手が付けられないかなと(笑)」

―これまで対戦してきたFWの中ではウルグアイ代表のFWルイス・スアレスが印象的だったと話していましたが?
「僕の中では、スアレスが今まで対戦してきたFWで一番ですね。何でもできる選手でしたから。自分で仕掛けることもできるし、パスも出せる。動きの質が高いというか、常に裏を狙ってくる怖さがありました。90分間、怖さと戦っていた感じでしたね。きっとファルカオもそんな感じだと思いますけど(笑)」

―昨年は数多くの世界を代表するFWと対戦してきましたが、対峙するにあたって大事なことは?
「一瞬でも隙を見せたり、シュートコースを空けたりすれば決めてくる力があるので、90分間、少しでも相手の邪魔をするというか、相手にプレッシャーをかけ続けることが大事だと思います。たとえ足に当たらなくても、ちょっとでも体に触れてバランスを崩すとか、そういうことを続けるしかないですね」

―プレーするうえでスパイクも大事ですが、アディダスの最新スパイク『パティーク 11プロ』の履き心地はいかがですか?
「足にやさしいですね。足を包み込む感じがあります。柔らかすぎず、硬すぎず、ちょうどいい硬さですね。履いた瞬間にフィット感の良さが分かって、早くこれで練習したいなと思ったぐらいでした。実際に『パティーク 11プロ』を履いて練習したら感触もすごくよくて、そこからは絶賛です」

―スパイクへのこだわりはありますか?
「履いていて気持ちいいというのが一番大事だと思いますね。スパイクを履いていることがまったく気にならないというか、『パティーク 11プロ』はスッと履けるので。普段の日常生活でも履けるんじゃないですか? “街履き”でもいけますよ。それぐらい履きやすいです」

―スパイクのカラーも紫から黒に変わります。
「正直、黒を履きたいというのはありました。僕が子供のころはみんなほとんど黒だったんですよね。時代が変わって、いろんな色のスパイクが出てきましたが、僕は髪の毛も絶対に茶髪にしないですし、スパイクを派手な色にするというのは、僕の中で髪の毛を茶髪にするのと同じ感覚なんですよ(笑)」

―紫のスパイクを履いていたときは違和感があったんですか?
「ちょっと恥ずかしかったですね。『見ないで』という感じでした(笑)」

(取材・文 西山紘平)


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