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10年ぶり古巣復帰戦で完封、広島GK林「タクトコールが一番印象的だった」

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[2.22 富士ゼロックススーパー杯 広島2-0横浜FM 国立]

 “復帰戦”を完封勝利で飾った。仙台からサンフレッチェ広島に完全移籍で加入したGK林卓人が古巣での公式戦初戦を「初めての試合は無難に終わったのかなと。無失点で勝てたのはよかった」と、淡々と振り返った。

 今オフに日本代表GK西川周作が浦和に移籍したことを受け、04年以来、10年ぶりに広島に復帰した林。試合全体を通して決定的なピンチは少なく、枠内に飛んできたシュートもほとんどなかった。「もっとトライできるところもあったかなと思う。今日の試合がすべてではないし、シーズンを通して高めていきたい」と、至って冷静だ。

「今日で何かを達成したわけじゃない。すぐに試合も続いていく。シーズンが終わったときにどこにいるかが大事。気持ちを高めて、戦術面を高めて、最後にいい位置にいられるようにしたい」

 金光大阪高から01年に広島に入団したが、在籍した4シーズンでリーグ戦出場はわずかに2試合(J1で1試合、J2で1試合)だった。その後、プレーした札幌、仙台で守護神として活躍し、12年2月にはA代表にも初選出。さまざまな経験を重ね、広島に戻ってきた。

「10年前はサポーターから『林』と言われていたけど、『タクト』とコールされたのが一番印象的だった」。あらためて広島の一員となった林卓人が、3連覇を目指すチームの最後の砦となる。

(取材・文 西山紘平)

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