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[MOM983]柏U-18FW会津雄生(2年)_U-17W杯日本代表「驚異的」なスプリント力で勝利もたらす

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.26 千葉県ユース選手権 柏U-18 3-1 市立船橋高 日立柏総合G]

 柏レイソルU-18は2ゴールを決めたFW大島康樹(2年)らが勝利に貢献したが、左サイドで特に存在感を放っていたのがFW会津雄生(2年)だった。下平隆宏監督も「アイツの動き出しとか、チームの為に献身的にランニングしてくれるというのは、凄く効果的ですね。まだタイミングが早すぎてオフサイドになったりするところがある。でも相手にとっては驚異的だと思います」。左サイドでスプリントを繰り返し、味方がボールを失った瞬間に強烈なプレッシャー。昨年のU-17W杯にも出場したFWは23日に千葉U-18と対戦した「千葉ダービー」でも左サイドでスピードとパワーを発揮してゴールに絡んでいたが、この日も2-0の前半39分に左オープンスペースへ飛び出してPAまでボールを運び、大島のゴールをアシストするなど、チームの勝利に欠かせない存在だった。

 無尽蔵と表現できるほど何本も、何本も繰り返される会津のスプリント。柏U-18は現在、チームでもショートスプリントをフィジカルメニューで取り入れているほか、ゲームに近い形でオフサイドラインを突破するトレーニングも行っているという。その効果もあってか、会津は繰り返し、そしてタイミングよく左サイドを駆け上がり、その突破力、周囲を活かす技術の高さも併せてチームにチャンスをもたらしていた。

 年代別日本代表の常連だが、これまでは所属チームでなかなか周囲と合わせることができていなかった。飛び出しのタイミングが自分本位になってしまっていた。ただ下平監督は「パワーがあるし、ランニングのスピードとかもある。レイソルの中でなかなか合わせられなかったけれど、アイツ自身が整理しはじめて来て凄く効果的になってきている。もともと持っている能力がようやくフィットしてきている」と目を細める。課題となっているシュートがより向上すれば「もっといいところまで行けると思う」と指揮官も期待するだけに、今シーズンさらに成長した姿を見せられるか。25日にはトップチームの練習試合にも招集されて、好内容だったというだけに、注目アタッカーは高い目標を持ち続けて1年間を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)

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