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本職の左MFに初の右SB…日立台デビューを飾った高山

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[3.1 J1第1節 柏1-1F東京 柏]

 プレシーズンマッチ2試合(千葉戦、栃木戦)に引き続き、開幕でもスタメンを飾ったのが湘南から柏に加入したMF高山薫だ。千葉戦は右のWB、栃木戦は右の攻撃的MFに入っていたが、この日は本職の左サイドを任された。「前半は攻撃に絡めなかったけど、後半はチャンスが増えた」。前半は守備に奔走する場面が多かったが、後半はシュートを放ち積極性を見せていた。

 そんな矢先に高山は思わぬ役割を与えられる。後半18分、右SBのDF鈴木大輔に代わってMF狩野健太が投入されると、狩野は左の攻撃的MFに入り、高山は右SBを命じられた。「声援が大きくて聞こえなくて、人づたいに聞いて。(SBは)初めてですよ(笑)。驚いたけどやらなきゃと思って。(中央に)しぼったりとか、ミーティングではSBの動きの説明をしているので……。良いパスきてたらやられてた」。守備の選手ではないので守備面では危ない場面も散見されたが、攻撃面では存在感を発揮した。

「健太が入ったことで4-2-2-2になって中央に人が多くなってしまい、SBが高い位置をとらないといけなくなった」(大谷)ことも幸いし、高山は積極的にオーバーラップを仕掛けた。“スピード”とともに、アップダウンを繰り返せる“スタミナ”という高山の武器も見せてくれた。藤田優人、キム・チャンスと本職の右SBをケガで欠く柏のオプションのとして、今後起用される場面もあるかもしれない。

「初めての公式戦で雰囲気がすごかった」。チケットが完売し、超満員になった聖地・日立台での初戦を興奮の面持ちで振り返った高山。思わぬアクシデントもあったが、先発フル出場を果たし、上々の日立台デビューとなった。

(取材・文 奥山典幸)

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