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大宮デビューの家長「良いところも悪いところもあった」

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[3.2 J1第1節 横浜FM2-0大宮 日産]

 大宮アルディージャが攻撃に移った際に、背番号41を経由するとアクセントが生まれる。今季より加入してオレンジ色のユニフォームを身にまとったMF家長昭博は、大宮での公式戦デビューを「チームとしてもそこまで悪くなかった」と振り返った。

 FWラドンチッチの横に入り、2トップ気味に構えながらも、2列目まで下がってボールを引き出して、攻撃の組み立て役を担う。効果的な配球を見せる場面もあったが、試合序盤は横浜FMの厳しいマークにも遭い、自身も「特に前半はなかなかボールに絡むことができなかった」と語った。だが前半23分にはMF渡邉大剛のスルーパスから抜け出して、ゴールを強襲。得点にこそ結び付かなかったものの、ゴールへの意欲も示した。

 後半に入り、徐々に全体が間延びしてくると存在感を発揮し始める。前線でボールキープして味方の攻め上がりを促すと、フリーになったチームメイトを見逃さずにパスを送ってリズムを生み出す。さらにカウンターを発動したときにはドリブル突破を仕掛けて縦への推進力を生み、好機を作り出そうと奮闘した。

 しかし「チームメイトとの連係は良いところもあったけど、悪いところもあった」と振り返ったように、パスが微妙に合わない場面もあり、なかなか得点を演出することはできず。さらに、終盤に4-1-3-2にシステム変更したことで前線が詰まり気味になり、ボールに絡む回数自体が減ってしまった。

 大宮デビュー戦は得点に絡めずにチームも完封負けを喫する、ほろ苦いものとなったが下を向いている暇はない。「自分たちが向上していけば、きっとできるはず」と語ったように、周囲との連係を高めながら、次節のホーム開幕戦での爆発を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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