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「点を取りたかった」大迫先発、豊田途中出場の1トップは不発

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[3.5 キリンチャレンジ杯 日本4-2ニュージーランド 国立]

 FW柿谷曜一朗不在の1トップはFW大迫勇也(1860ミュンヘン)が先発し、後半35分からFW豊田陽平(鳥栖)が途中出場したが、いずれも不発に終わった。

 シュートはともに1本。大迫は前半42分、左CKのセカンドボールからMF青山敏弘のミドルシュートがDFに当たったこぼれ球をヘディングで狙ったが、GKにキャッチされた。豊田は後半44分に右足でミドルシュート。しかし、これもGKの正面に飛んだ。

 試合後、大迫は「点を取りたかった」と悔しさを隠さなかった。試合前にアルベルト・ザッケローニ監督からは「幅を取って相手のDFの距離を広げるように」と指示を受け、縦横に動いてスペースづくりに奔走。直接、点に絡むことはなかったが、チームは前半17分までに4点を奪った。

「4点入ったけど、(自分に)チャンスもあったし、決められればよかった」。そう反省した大迫は「4点取ってから一人ひとりの距離感が悪かった。遠すぎる感じがあった」と、チームとしての問題点も挙げる。立ち上がりの連続ゴールで勢い付き、さらに前がかりになる攻撃陣と、リスクマネジメントに入ろうとする守備陣との間に意識のズレが生じたことで、全体が間延びし、チームとして失速した。

 柿谷の参加辞退で追加招集された豊田は大迫に代わって後半35分からピッチに入り、昨年8月14日のウルグアイ戦(2-4)以来となる出場を果たした。「カウンターとセットプレーで何とかチャンスを、と思ったけど……」。チーム全体がリズムに乗らない中、流れを変えることはできず、与えられた時間もあまりに短かった。

 それでも「ウルグアイ戦ほど落胆というか、そういうのはない」と前を向く。「しっかり気持ちを切り替えて、次のリーグ戦にしっかりぶつけたい」。5月のW杯メンバー発表まで残り3か月。あとは所属チームでアピールしていくだけだ。大迫も「チームに戻ってからもやることは変わらない。点を取り続けることでみんなが見てくれると思う」と、決意を新たにしていた。

(取材・文 西山紘平)

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