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F東京と甲府は痛み分け、ともに初白星はお預けに

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[3.8 J1第2節 F東京1-1甲府 味スタ]

 J1第2節が行われ、味の素スタジアムではFC東京ヴァンフォーレ甲府をホームに迎えた。前半5分にFWエドゥーの来日初ゴールでF東京が先制するも、甲府はFWクリスティアーノの移籍後初ゴールで同点に追い付き、試合は引き分けに終わった。

 F東京は開幕戦の柏戦と同じシステム、メンバーでホーム開幕戦を迎えた。システムは4-3-3でGKは権田修一、4バックは右から徳永悠平、加賀健一、森重真人、太田宏介。中盤はアンカーに高橋秀人、インサイドハーフに東慶悟と三田啓貴を配置。3トップは右から渡邉千真、エドゥー、武藤嘉紀が並んだ。

 甲府も3-4-2-1のシステムに変更はなかったが、ケガのFWジウシーニョに代わり、FW盛田剛平を先発起用。GKに岡大生、3バックは右から青山直晃、山本英臣、佐々木翔。ドイスボランチには新井涼平とマルキーニョス・パラナ、サイドハーフは右に福田健介、左に阿部翔平。トップ下にクリスティアーノと下田北斗を並べて、最前線には盛田を配置した。

 ファーストシュートを放ったのは開幕戦を落としていた甲府だった。前半2分、右サイドを駆け上がったMF福田健介のクロスをクリスティアーノがヘディングで合わせたが、シュートはGK権田修一にキャッチされた。すると同5分にF東京のファーストシュートから、いきなりゴールが生まれる。MF高橋秀人の縦パスをPA外で受けたエドゥーが、ドリブルで持ち出して左足を強振。ボールはDF山本英臣に当たるとGK岡大生のミスを誘い、ホームのF東京が1点のリードに成功する。

 しかし、その後F東京は5バック気味に構える甲府守備陣を崩し切ることができない。右から左、左から右へとボールを回し、相手の隙を突こうとするが、なかなか敵陣深くまではボールを運べず。時折、MF三田啓貴、FW武藤嘉紀がドリブル突破で攻撃に変化を加えるも決定機を演出するまでには至らなかった。

 先制されながらも粘りの守備を見せていた甲府も、ボールを持つとF東京の前線からの守備に苦しんだ。最終ラインまでプレッシャーをかけてくるF東京の選手に自由を奪われ、攻撃を組み立てられない。右サイドに張る福田がクロスを供給する場面もあったが、こちらも決定機には結びつかず。スコアは1-0のまま動かずに前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半に入り、最初にチャンスを作ったのはF東京。後半1分にカウンターから左サイドの武藤を走らせる。だが、ゴール前まで切り込んだ武藤のシュートはDFにブロックされ、こぼれ球に反応したエドゥーのシュートもDFのブロックに遭った。直後には高橋がPA外から強烈なミドルシュートを放つも、こちらはゴールポストに阻まれてしまう。

 なかなか攻撃のリズムを作れない甲府は後半12分に下田北斗に代えてMF水野晃樹を投入、追加点を奪えないF東京も同15分にFW渡邉千真に代えてMF石川直宏を投入と両ベンチともに動き、試合の流れを変えようと試みる。

 すると、劣勢に立たされていた甲府がスコアを動かした。後半27分、途中出場した水野のロングスローからMFマルキーニョス・パラナが狙ったシュートはポストに阻まれたが、こぼれ球が再び右サイドの水野も下へと転がってくる。ダイレクトでクロスを上げるとゴール中央でクリスティアーノがボレーで合わせて同点に追い付いた。

 その後も決定機を作ったのは甲府。後半35分には右サイドを駆け上がった水野からクリスティアーノが決定機を迎えるもシュートはゴールマウスを捉えず、さらに同42分には福田が狙うが惜しくもシュートは枠を外れた。F東京も後半ロスタイムに途中出場のMF米本拓司や石川が決勝ゴールを狙ったが、ネットを揺らすには至らず。試合はドローに終わり、両チームともに今季初白星は次節以降に持ち越しとなった。

(取材・文 折戸岳彦)

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