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豊田弾を守り切った鳥栖が浦和を下して開幕2連勝!

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[3.8 J1第2節 浦和0-1鳥栖 埼玉]

 J1は8日に第2節を各地で行い、埼玉スタジアムでは浦和レッズサガン鳥栖が対戦した。開幕戦を白星で飾っていた両チーム。前半9分に鳥栖が、日本代表FW豊田陽平のゴールで先制する。その後は浦和がボールを支配したが、GK林彰洋を中心に守る鳥栖の守備を崩せない。結局、このまま1-0で試合は終了し、鳥栖が開幕2連勝を飾った。昨季J1で最多ゴールを挙げた浦和は、2節にして完封負けを喫している。

 開幕戦でG大阪に1-0で勝利した浦和は、最終ラインのDF那須大亮の負傷に伴い、3CBの中央にDF永田充を起用。また、高さのあるDF濱田水輝を最終ラインに置き、MF森脇良太を右WBに配置し、MF平川忠亮がベンチスタートとなった。一方、開幕戦で徳島に5-0と大勝し、首位に立つ鳥栖は、前節と同じスタメンで試合に臨んでいる。
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 開始早々に試合は動く。前半9分、それまでハーフウェーライン付近で浦和の出方をうかがっていた鳥栖が、浦和の最終ラインで濱田のミスを誘い、ボールを奪う。MF藤田直之とワンツーをかわしたDF安田理大が、左からゴール前にクロスを入れる。これを開幕戦2ゴールの豊田がヘッドで叩き込み、アウェーの鳥栖が先制した。

 1点を追う浦和も前半13分、MF原口元気がミドルシュートを枠に飛ばしたが、GK林に阻まれて得点できない。同15分にもDF槙野智章がミドルシュートを放ったが、これもGK林の正面を突いた。ショートカウンターを狙う鳥栖も、前半17分にMF早坂良太が右足でゴールを狙ったが、右に逸れて行った。

 浦和は前半23分にもMF柏木陽介からの縦パスを受けたFW興梠信三が、右から中に切り込み、左足でシュートを打ったが、GK林に止められる。PA内までボールを運べなかった浦和だが、同24分には右サイドに開いた興梠が右足でクロスを上げた。これをPA内でFW梅崎司がヘッドで合わせたが、ボールは左に逸れて行った。直後にも原口がPA外からシュートを放った浦和だが、同点ゴールは挙げられない。

 押し込む浦和は前半29分にも左サイドから右サイドにボールを運び、森脇のクロスをニアに走り込んだ原口がスルー。中央で興梠が合わせたが枠を捉えることはできなかった。その後も攻勢の浦和は、41分、43分と左サイドでボールを受けた槙野がDFをかわしてシュートを放つが、いずれもGK林のパンチングに阻まれる。このまま前半はアウェーの鳥栖が1-0とリードしたまま終了した。

 鳥栖を押し込む浦和は、後半7分にも槙野が中央を突破して、ループシュートを打つ。これはクロスバーを叩くと、跳ね返りを再び槙野がヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーを越えて行った。ゴールを取りたい浦和は、後半10分に永田を下げて、FW李忠成を投入する。李を2シャドーに入れ、右に梅崎、3バックの右に森脇、中央に濱田をスライドさせた。

 攻撃的な選手交代をした浦和は、後半14分に興梠のポストプレーから原口がフィニッシュに持ち込むが、オフサイドを取られる。直後にも原口は中盤から左サイドにスルーパスを通したが、MF宇賀神友弥の折り返しはDFにブロックされた。鳥栖に圧力を掛ける浦和だが、ゴールが遠い。18分には左サイドでボールを受けた宇賀神が右サイドにサイドチェンジ。梅崎がライン際でボールに追いつき、ゴール前にクロス。GK林が弾いたボールに宇賀神が走り込み、ダイレクトで合わせたがボールはクロスバーを越えて行った。

 浦和は後半25分、梅崎を下げて、MF関口訓充を起用する。鳥栖も29分にFW池田圭を下げて、DFキム・ミンヒョクをピッチに送り出す。同31分には鳥栖がカウンターからチャンスをつくるが、丹羽のアーリークロスは飛び出してきたGK西川にクリアーされて、味方に繋がらない。32分にも鳥栖はMF金民友をベンチに下げて、MF岡本知剛を起用して守備固めに入る。

 後半34分に浦和は、最後の交代枠で濱田を下げて、MF鈴木啓太を起用。後半35分にはPA内でルーズボールを拾った槙野がDF菊地直哉と接触し倒れるが、家本政明主審はファウルを認めずにプレーは続行される。同43分にも浦和は、宇賀神のミドルシュートをGK林が前に弾いたところに、槙野が詰めたものの、鳥栖のDFにカバーされて得点できない。

 鳥栖は後半43分に最後の交代枠でMF早坂良太を下げて、MF高橋義希をピッチに送り出す。4分間のアディショナルタイムに浦和は、左サイドから原口が入れたクロスを李が左足ボレーで合わせたが、枠を捉えることはできず。原口の強烈なミドルシュートも、右に逸れて行った。浦和の猛攻に対して体を張って守り切った鳥栖が、1-0で逃げ切っている。

(取材・文 河合拓)

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