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寛平の目の前で決めたカンペー弾「ありがたいこと」

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[3.15 J1第3節 横浜FM3-0徳島 ニッパ球]

 試合を動かしたのは前節の清水戦でJ1・100試合出場を達成したMF富澤清太郎だった。前半14分、MF中村俊輔のFKをヘディングで完璧に合わせて、先制ゴールを叩き込んだ。「俊さん(中村)からいつも通りに良いボールが来た。マーカーも自分を見失ったようだったので、しっかり合わせようとした」と先制点の場面を振り返った。

 鮮やかに先制点を奪っただけでなく、守備でも奮闘。前線の選手が相手選手に激しくプレッシャーをかけに行くと、連動して細かくポジションを調整する。前の選手がパスコースを限定することで、富澤は狙いを定めて何度もボールを強奪した。読みを生かしたボール奪取だけでなく、時には相手最終ラインまで追い掛けるなどピッチを走り回った。

 完封にも貢献して勝利の立役者の1人となった男は、今季J2から昇格したチームに取りこぼしはできなかったと話している。「昨年のことを考えると勝ち点1の重みを感じている。チームが良い状態で戦えている以上、負けはあり得ない。勝つしかないし、勝ち点を積み上げ続けたい」。昨季、広島に勝ち点1差で優勝を逃したからこそ、勝ち点1の重みを実感している。

 100試合出場達成の記念セレモニーには、タレントの間寛平さんがプレゼンターとして登場した。富澤の「カンペー」というニックネームは間さんに似ていることに由来しており、対談の経験もある。試合前には2人で一発ギャクを披露したが、「ギャグをやって大丈夫かなと思ったけど、やるしかないと感じた」と苦笑。さらに「心の優しい方で本当にありがたいこと。駆け付けてくれてうれしかった」と笑顔で語った。

(取材・文 折戸岳彦)
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