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3戦連続完封負けの徳島MF斉藤「新たな一歩を踏み出せていない」

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[3.15 J1第3節 横浜FM3-0徳島 ニッパ球]

 J1初勝利どころか、J1初得点が遠い。今季J1に昇格した徳島ヴォルティスが苦しんでいる。開幕からのスコアは0-5、0-2、そして今日の横浜FM戦の0-3と、3試合で0得点10失点。横浜FM戦ではFWクレイトン・ドミンゲスとFW高崎寛之という初先発組を2トップに起用し、右SBにはDF福元洋平を送り込んだが結果はついてこなかった。

 試合後、小林伸二監督は「横浜FMの2CBはJでもトップクラスの存在だけど、2トップにボールが収まった場面もあったし、相手に競り勝ってキープもしてくれた」と評価しながらも、「勝ち点を取るには点を取らないといけないので、どうにかして攻撃の形を作っていきたい」と話した。さらに、3試合連続で前半に先制点を許したこともあり、「立ち上がりが悪かった。足を動かしてボールにも行けているので、相手の得点につながったファウルはもったいなかった」と攻守に修正が必要だと振り返っている。

 中盤の底でチームのバランスを取り続けたMF斉藤大介は「セットプレーのときに集中して守らないといけない。しっかり守るべき場面だったのでもったいなかった」とセットプレーでの2失点を悔やみつつも、「流れの中からやられたのは3失点目だけ」と守備ではある程度の手応えもつかんだようだ。

 しかしシュート4本に抑え込まれ、3試合無得点となかなか結果を出せていない攻撃に関しては「試合終盤に那須川(DF那須川将大)が狙ったように、ミドルシュートを積極的に打っていく必要もある。まずは1点取らないと次につながらない」と、積極的な姿勢が必要だと話した。「点を取らないと勝てない」と小林監督と同じ言葉を口にした33歳のベテランは「まだ徳島の新たな一歩を踏み出せていない。ただ、悔しい思いをしているけどチームは気持ちを切り替えて次に行こうとしているので、次の試合に向けて良い準備をしていきたい」と気持ちを切り替えて上を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)
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