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大宮に加入のDF中村北斗、483日ぶり公式戦出場も「何もできなかった」

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[3.15 J1第3節 川崎F3-4大宮 等々力]

 左SBでフル出場した大宮アルディージャのDF中村北斗が483日ぶりの公式戦出場を果たした。F東京時代の12年11月17日に行われたJ1第32節・神戸戦で右膝内側半月板損傷の重傷を負い、長期離脱を強いられると、昨季は公式戦出場の機会がないまま、今オフに大宮へ完全移籍。この日が移籍後初先発で、神戸戦以来、約1年5か月ぶりの復帰戦となった。

「昨日までは緊張していた」という長期ブランク明けの初戦。「自分のことより、チームの結果が出ればと思っていた」。チームは劇的な逆転勝利で今季初勝利。しかし、「気持ちの面で自信を付けられるようなプレーができたらと思っていた」が、想像以上に自分のプレーを出せなかったという思いが強く残った。

「これで自分の調子も上がっていくとか、そういうプレーまではできなかった。(攻撃参加も)ただ上がって取られてスローインとか、それしかできなかった。突破して結果につなげることが自信にもつながると思って、90分ずっとやっていた。ディフェンスもやられていたし、一人でも守れるように、そこを売りにしていかないといけない」

 攻守ともに消化不良感が強かったが、「5試合ぐらいやらないと慣れないのかな」と話すとおり、ある程度の時間も必要だろう。なかなか前向きな気持ちにはなれなかったようだが、「結果的には何もできなかったなって。でも、それがネガティブにならないように、次に生かせるようにやっていかないと」と、最後は自分に言い聞かせるように話していた。

(取材・文 西山紘平)

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