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俊輔、中澤不在の横浜FM、完封負けで3戦未勝利

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[3.18 ACL第3節 メルボルン・ビクトリー1-0横浜FM メルボルン]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第3節が18日に行われた。G組の横浜F・マリノスメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)のホームに乗り込んで初勝利を目指した。しかし前半9分に先制点を奪われると同点に追い付くことができずに0-1の黒星を喫し、今季のACLはこれで1分2敗となった。次節は4月2日に行われ、ホームで再びメルボルンと対戦する。

 15日に行われたJ1第3節徳島戦から先発メンバーを7人入れ替えた横浜FM。MF中村俊輔、DF中澤佑二と攻守の要がメンバーから外れるなど、大幅に選手を入れ替えてこの一戦に臨んだ。システムは4-4-2でGKは榎本哲也、DFラインは右から小林祐三、栗原勇蔵、ファビオ、奈良輪雄太。ドイスボランチは三門雄大と小椋祥平が組み、右サイドハーフに佐藤優平、左に齋藤学、2トップには矢島卓郎と端戸仁が並んだ。

 試合開始直後から横浜FMが前への意識を見せる。2トップに連動して後方の選手も前目に位置を取り、時にはCBのDF栗原勇蔵やDFファビオが敵陣でのパス回しに参加。しかし、その姿勢が裏目に出てしまう。前半9分、中盤でMF小椋祥平がコントロールミスしてボールを失うと、相手のカウンターを浴びる。MFジェームズ・ジェコが出したスルーパスからFWコスタ・バルバルセスに抜け出されると、いきなりゴールネットを揺らされた。Jリーグでは3戦連続無失点と強固な守備を築く横浜FMだが、ACLでは3戦連続での失点となった。

 前半で1点を返したい横浜FMだがリズム良くパスがつながらずに、シュートはおろか敵陣深くへとボールを運べない。左SBのDF奈良輪雄太が積極的に高い位置を取ってボールを呼び込むがクロスは味方に合わず、前半30分にMF三門雄大がミドルレンジから豪快に狙ったシュートは枠を捉えなかった。中盤での相手のプレッシャーが緩いため、PA付近まではボールを運ぶ場面が増えながらも崩し切れず。逆に相手のカウンターからピンチを招き、前半終了間際にはバルバルセスに左サイドを独走されてあわやの場面をつくられた。

 1点のビハインドを背負って迎えた後半に入ると、FW端戸仁に代えてMF藤本淳吾を投入して反撃を試みる。後半開始早々の後半1分には、左サイドを突破したMF齋藤学からボールを受けたMF佐藤優平がゴールを脅かす。システムを4-2-3-1に変更してトップ下に入った藤本がボールを収めることで攻撃にリズムが生まれ始めると、後半8分にDF小林祐三が敵陣でボールを奪いPA前で相手のファウルを誘う。藤本が直接狙ったFKは惜しくもクロスバーを叩いたが、横浜FMが徐々に攻勢を強めていく。

 メルボルンがかつて千葉でプレーしていたMFマーク・ミリガンを投入して流れを変えようとするが、主導権は横浜FMが握り続けた。後半16分にはFW矢島卓郎に代えて負傷明けのFW藤田祥史を投入して、メルボルンのゴールをこじ開けようとする。しかし、特に左サイドから好機を生み出し続けて同16分に藤本、同17分には齋藤、佐藤が立て続けにゴールを狙うもネットを揺らすことはできなかった。

 後半29分にはミリガンのクロスからバルバルセスにゴールを割られるも、オフサイドの判定に救われる。逆に同33分には齋藤の突破から藤田がゴール前でフリーになる決定機を迎えるも、左足から放たれたボールは枠を外れた。その後もメルボルンのカウンターを警戒しながらもボールを支配してゴールを狙い続けたが、最後まで得点は生まれず。Jリーグでは開幕3連勝と最高のスタートを切った横浜FMだが、ACLでは3戦未勝利と苦しい戦いが続いている。


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