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痛恨PK献上の山形DF舩津「こういう形で負けて、申し訳ない」

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[3.22 J2第4節 横浜FC2-1山形 ニッパ球]

 横浜FC山口素弘監督によれば、試合前、J2でもっともボールポゼッション率の戦ったのは横浜FCであり、第2位はモンテディオ山形だったという。この試合、ボールポゼッションでは、山形が上回っていたはずだ。しかし、少ないチャンスをモノにされ、山形は1-2で敗れる結果となった。

「まず、ああいう失点してしまったことが、自分のなかでも、チームとしても、まず先手を取られたっていうところで、難しくなった」と、山形DF舩津徹也は前半27分にPKで喫した失点を悔やむ。4-2-3-1で試合をスタートさせていた横浜FCは、MF松下年宏が負傷。ここで山口監督は、FWの黒津勝を起用した。

 相手が2トップに変更したこともあり、守備の形は変更を迫られた。その相手に対応しきる前のプレーだった。DFドウグラスのロングボールが黒津に入り、その落としをPAに差し掛かるところで、MF小野瀬康介が受ける。その小野瀬を追う形になった舩津が、背後から倒してしまい、横浜FCにPKが与えられた。

 この場面について、舩津は「僕自身も転がすつもりはなかったですし、引っ掛かってなかったと自分の中では思っている」と説明しつつ、「ただ、自分のポジショニングをもう少し後ろにしていれば、ああいう展開もなかったかなと思います」と、即座の対応ができなかったことも明かした。

 その後、山形は反撃に転じて後半17分にはMF中島裕希のゴールで1点を返す。しかし、追加点を挙げられずにいると、最終ラインの裏をFW黒津勝に突かれて、再びリードされた。「2失点目も、やられてはいけないランニングだったと思うので。チームとしてもったいなかった」と舩津は悔やみ、「バスが(スタジアムに)着いたときから大勢の人が来て、声を掛けてくれた。こういう形で負けて、申し訳ない。少しでも切り替えて、次はホームだし、勝ち点3を取りたいと思います」と、ゴール裏を青く染めたサポーターに感謝し、次節の勝利を約束した。

(取材・文 河合拓)

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