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打ち合いドロー…磐田は前田が3戦連発も、福岡が意地見せる

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[3.22 J2第4節 磐田3-3福岡 ヤマハ]

 ジュビロ磐田アビスパ福岡の一戦は3-3の引き分けに終わった。一時は2点のリードを奪うなど、先手を奪い続けた磐田だが、福岡の意地の前に勝ち点1を積み上げるにとどまった。磐田の連勝は2でストップした。

 先制劇はあっという間だった。開始5分、磐田は右サイドからDF駒野友一が左足で上げたクロスにFW山崎亮平がダイビングヘッドで飛び込む。豪快なシュートがゴールに収まり、幸先よく先手を奪った。

 追加点もすぐに生まれる。前半19分、エリア内の競り合いの中でFW前田遼一とDFイ・グァンソンが接触。微妙なプレーだったが、村上伸次主審は迷わずPKスポットを指差す。前田自らがPKを蹴り込み、リードを広げた。前田は3戦連発となる今季4ゴール目を挙げた。

 このPKの場面では1つのエピソードも生まれた。PKを獲得した前田がボールをセットに行くと、2試合連続ゴールを狙うMF松井大輔も立候補。どっちが蹴るんだ?手の動きは前田が「パー」で松井が「グー」。じゃんけんでキッカーが決まった際、松井は「アー」と大声を出して悔しがった。

 ここまでいいとこなしの福岡だったが、前半30分、右サイドからのCKを獲得すると、イ・グァンソンが打点の高いヘディングシュートで合わせる。PK献上の汚名返上とばかりに、追撃の1点を奪った。

 後半、先に動いたのは福岡。開始と同時にMFオ・チャンヒョンに代えてFW石津大介、DFパク・ゴンに代えてFW平井将生を投入。磐田も後半11分からFWポポに代えて、怪我で戦線を離れていたMF山田大記を3試合ぶりに復帰させた。

 だがこの交代策が実ったのは福岡だった。後半20分、カウンターから平井が右サイドでボールを受けると、トップスピードで中央に走り込んだ石津に横パス。石津はワントラップでDFを置き去りにすると、冷静に右足で蹴り込み、試合を振り出しに戻した。

 勢いづく福岡は後半21分にFW坂田大輔に代えてFW金森健志を投入。この時間で3枚のカードを使い切り勝負に出る。磐田も後半25分に松井に代えてFW阿部吉朗、同30分にはMF山本康裕に代えてMF小林祐希をピッチに送り込み、勝負に出た。

 すると今度は交代策が磐田に味方する。後半32分、右サイドから山田がクロスを上げると、阿部の頭にドンピシャで合う。33歳ベテランFWの今季初ゴールで磐田が勝ち越しに成功した。

 だがこの試合はまだ終わらない。後半37分、福岡はゴール正面の位置でFKを獲得すると、MF武田英二郎がジャンプした壁の下を狙うシュートでゴールを狙う。これが壁に入った選手の足に当たりコースが変わると、GK藤ヶ谷陽介の逆を突く。福岡の意地が、アウェーでの勝ち点1獲得に繋がった。


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