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清水で正GK務めるU-21代表GK櫛引「過信せず代表に貢献したい」

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 これほど頼もしい守護神はいないだろう。U-21日本代表候補GK櫛引政敏(清水)は所属する清水で昨季途中から正GKに定着。世代別日本代表の“アキレス腱”となりがちなGKの経験不足という懸念が、手倉森ジャパンにはない。

「この世代のGKがチームで試合に出るというのは難しいことだと思うけど、実際に出られている現状がある。そこに過信するのではなく、真摯に受け止めて、少しでも代表チームに貢献したい」

 1月にオマーンで開催されたAFC U-22選手権に続き、今合宿でもGK陣を指導するのはA代表のマウリツィオ・グイードGKコーチ。「僕の経験上、新しいタイプのGKコーチ。練習の種類も今までやったことのないものが多いし、一つひとつが新鮮です。オマーンでは普段使わないような筋肉を使った練習もあったし、いい経験になった」。その練習メニューはもちろん、「こういう場からアピールすれば幅も広がる」と、A代表のコーチが直接見てくれていること自体、モチベーションにつながっている。

 12年秋のAFC U-19選手権にも出場していた櫛引は、準々決勝でイラクに1-2で敗れ、U-20W杯出場を逃す悔しさを味わった。そのリベンジを期した今年1月のAFC U-22選手権でも、準々決勝で再びイラクに敗戦。「オマーンでは、個人としてもチームとしても悔しい思いをした。ただ、オリンピック予選が始まる前に課題が見えたことをポジティブに捉えたい」。手倉森ジャパンの絶対的な守護神はそう前を向き、「クラブに戻っても、しっかりオリンピックを見据えて練習することが大事だと思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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