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[MOM995]仙台育英DF熊谷駿(新3年)_「意識変わった」甲府練習参加CBが無失点貢献

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.28 ミズノカップU-18IN香川予選リーグ第1戦 玉野光南高0-0(PK1-4)仙台育英高 瀬戸大橋記念公園球技場2]

 190cmの巨大な壁が全国高校選手権16強の玉野光南高アタッカー陣の前に立ちはだかった。仙台育英高のCB熊谷駿(新3年)は190cmの超大型DF。1年時から全国舞台での経験を積んできた期待のDFは昨年12月、仙台育英・城福敬監督の弟で城福浩監督率いるヴァンフォーレ甲府の練習に参加。1度目の練習参加でポテンシャルの高さを示した熊谷は今年1月のキャンプにも招待され、再び成長する機会を得た。

 仙台育英の鈴木武人コーチはその熊谷について「サッカーに取り組む姿勢が変わってきた。凄く変わりましたね」と評する。甲府のキャンプでは主力DF佐々木翔らに親しくしてもらい、日本代表歴も持つMF水野晃樹と同部屋になって学ぶことができたという。鈴木コーチは「高さだけでなく、まだまだやらないといけないことがある」と語ったが、それでもこの日、全国大会でゴールを奪っている快足FW中井レアーズら玉野光南攻撃陣をノーゴールに封じたことを評価。キレのある突破からゴールへ迫る中井やFW土居晃貴に決定機をつくられるシーンもあったが、187cmの杉田幸世とのツインタワーが攻守両面で効果を発揮して制空権を握り、球際での迫力ある守りなど無失点に貢献した。

 圧倒的なスケールを持つ大型DFは今大会で全国クラスのアタッカーたち相手にどれほどのパフォーマンスをしてみせるか。間違いなく名門の浮沈のカギを握る存在。攻守にタレント多く、今年の宮城県の高校サッカーの中心となりそうな仙台育英、そして熊谷の今大会でのプレーが目標とする全国でどこまで通用するのかのひとつの物差しになる。

(取材・文 吉田太郎)
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