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[MOM1002]中津東FW山本隼斗(新3年)_選手権で悔しさ味わったエースが全国レベルから2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.29 ミズノカップU-18IN香川予選リーグ第3戦 愛媛ユース1-6中津東高 瀬戸大橋記念公園球技場1]

 選手権で屈辱を味わったエースストライカーが強豪相手に結果を残した。中津東高のエースFW山本隼斗主将(新3年)は前半11分、DFラインの背後へ飛び出すと右足の太ももでGKの頭上を抜く技ありシュート。これがゴールへ吸い込まれ、自身の今大会初得点を挙げた。「ミズノカップで1点も取れていなかったので、この試合で絶対にとってやるという気持ちでやってきた」というFWはさらに後半5分にも右CKを頭で合わせて2点目のゴール。前線でプレッシャーを受け続けていたが、ボールをしっかりと収めて味方の攻撃時間を増やすなど、主軸としての役割をしっかりと果たしていた。

 今冬の全国高校選手権は中津東の2年生エースとして出場。大分県予選では5試合連発、計10得点を挙げるなど注目されていたが、全国大会ではDF磐瀬剛(現京都)擁する市立船橋からゴールを奪うことができず、チームも0-1で敗れた。決定機もありながら活かせなかっただけに「自分の中では後悔が残っていて、次は絶対に全国で得点を取りたい」と誓う。ただ戦う舞台を全国から大分へ戻しても思うようなプレーはできなかった。選手権出場校の絶対エースへのマークは厳しくなり、新人戦は準決勝で大分に0-2で敗戦。より成長することの必要性を感じた。

「あの時(全国)は自分も何もできなかった。県でもマークが厳しくて何もできなかった。自分にマークが来ることで周りでフリーになる選手が出てくるので、周りを活かすようなプレーもできて一人でも打開できるようなプレーも意識してやってきていた」。今大会ではなかなか結果が出なかったが、Jリーグクラブユースチームからの2発。意識してきた成果を発揮してチームを決勝トーナメントへ導いた。

 1年時に兄・卓斗さんがチームの主将を務めていたように、自身も主将としてチームを引っ張っていく覚悟。「2年連続で全国を経験している。厳しい練習も自分が引っ張っていかないといけないと思っているので、自分がキャプテンを志願してやりました。キツイ練習を意識してやっています」。そしてチームの目標・全国1勝を叶え、自身も全国でのゴールという目標を果たす。「次こそは全国で点を取って、勝って中津東を名門にしていきたい。こういう舞台(ミズノカップ)から活躍していきたい」。主将として、エースとしてチームのために戦う。 

(取材・文 吉田太郎)
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