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U-14の若きサムライが欧州CL決勝の地、リスボンで世界と激突!「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」まず2名決定!!

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 世界へ挑戦する若き6人のサムライ。まずその中の2人が決定した。マルチスポーツブランドであり、UEFA(欧州サッカー連盟)のオフィシャルサプライヤーパートナーであるアディダスの国内のグループ会社であるアディダスジャパンは3月31日、「すべてをかけろ。世界はもう、夢じゃない」というテーマのもと、「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 (UEFA ヤングチャンピオンズ)」の関西大会を開催し、大会優秀選手として薮井大和(Jフィールド岡山FC)と梅津克貴(アスペガス生駒FC)を選出した。

 アディダスの「本気で世界に挑戦したい」中高生をサポートしたいという想いからスタートしている「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS」。今大会はU-14以下の男子中学生を対象とした5対5のミニゲーム形式で実施され、今後、4月2日に九州大会、4月5日に関東大会を開催する。3つのエリアの大会でそれぞれ優勝が争われ、同時に各エリアから優秀選手を2名ずつ選出。計6名が「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」として5月20日から26日まで、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)2014の決勝の地であるポルトガル・リスボンで行われる世界大会に出場するのだ。

 「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」はアディダス契約アドバイザーである元日本代表主将、宮本恒靖氏が監督を務め、現地でブラジル、ポルトガル、アメリカからの選抜チームと世界一を懸けて激突する。世界大会開催中には、欧州CL決勝戦観戦やポルトガルの名門、ベンフィカコーチによるトレーニングセッション、アディダスグローバル契約選手との懇親会も予定されており、この“日本代表”に選ばれた選手は、現ザックジャパンのDF今野泰幸が「羨ましすぎでしょう! こんな大会出て、MVPになって、しかもチャンピオンズリーグを見に行けるなんて。それは燃えますよね。みんな一生懸命やっていたし、MVP発表の時には凄く緊張していたと思うし、選ばれた人たちは相当嬉しかったと思いますよ」と心の底から羨ましがっていたほどの、夢のような経験をすることができる。
 
 14歳で世界を知り、体感することのできる“日本代表”の座を懸けた第1ラウンド、関西大会には24チームが参加し、熱戦を繰り広げた。Jフィールド岡山FCとアスペガス生駒FCによる決勝では、試合前に両チームがピッチに整列すると、欧州CLのアンセムが流れ、モチベーションを高めた選手たちがハイレベルのパフォーマンス。下山航基の先制ゴールと薮井のゴールで2点を先取したJフィールド岡山FCに対してアスペガス生駒FCも後半開始直後に梅津のドリブルシュートで1点差とする。だがJフィールド岡山が松島直哉と下山のゴールで突き放して4-1で勝ち、優勝した。

 抜群のスピードとゴール前で見せるパワーある動きで得点に絡み、Jフィールド岡山FCを優勝へ導いた薮井と、DFを背負いながらの安定したボールタッチやDFを外してからのシュートなど多彩なアイディアと技術を披露した準優勝・アスペガス生駒FCのエース・梅津が世界への切符を獲得した。宮本氏は選考理由について「選んだ理由は一番得意なプレーが何であるかとか、一瞬速かったりだとか、同じよなプレーをやっていて研究されたらそれを違うことへ変える工夫、創意工夫があるかどうかなどですね。それ以外にもいい選手はもちろんたくさんいるんですけれども、(彼らは)光るものがあって、いい経験を海外で積むことによって、もっと変わっていけるかなと思って選びました」と説明した。

 世界へのチケットを手にした薮井は「自分が呼ばれるとは思っていなかったです」と驚きながらも「まさか中学校で世界を体験できるとは思っていなくて、凄く嬉しい。自分のできることが世界でどれだけ通用するのか見たいです。(世界大会までに)ちょっとでも上手くなれるように精一杯練習してきたいと思います」と前を向いた。そして「(adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014の開催を)知った時に優勝して、MVP取って、世界へ行きたいと思っていた」という梅津は「自分のどのプレーが通用したりするのかと、どれが全然足りないのかということを知りたいです。日本背負っていきます」と“日本代表”として世界と戦う意気込みを口にした。

 今大会に参加したのは育成年代のU-14世代の選手たちだ。今回はチャンスを逃した選手たちも、あきらめなければまた違う形でチャンスを手にすることができる。彼らに向けて今野は「今って中学生の頃から戦術だったり叩き込まれるじゃないですか。もちろん戦術はすごく大事だし、プロになってから苦しむのも分かるけれど、でもやっぱりボクは(当時)全く学んでこなかった方なので、個性を磨くというかサッカーを楽しみながら自分の特長が何かを見つけていくこと。それが大事じゃないかなと思います」とメッセージ。また宮本氏は「やっぱり考えてほしい。日常もそうですけれども、サッカーを離れたときに、何が上手くいったのか、何が上手くいかなかったのか。それがサッカーにつながる部分ですし、ずっと考えてほしいです」とアドバイスを送った。

 そして宮本氏は監督としてともに世界で戦うことが決まった2選手に対し、「本当に全部が経験やと思うんですよ。サッカーの部分だけじゃなくて、海外に行くこと自体初めての子もいるだろうし、そういう目にするもの、耳にするものすべて吸収してもらいたい。サッカー選手としてももちろんですけれども、人間としても大きくなれるチャンスだと思いますね」とエール。今野も「対戦相手は凄くいい相手じゃないですか。そこはツネさん(宮本)に頑張ってもらって。結果楽しみですね(笑)。勝とうが負けようが、ホンマに頑張ってほしい」と期待した。

 この後開催される九州大会、関東大会でどのような選手が現れ、世界へ一歩踏み出すのか。サッカー人生を変えるような、世界での経験を懸けた舞台「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014」。「夢を実現したい」と強く想う選手たちが九州大会、関東大会でも情熱的なプレーを見せてくれそうだ。

[写真]左から今野、「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」に選出された薮井、梅津、そして同大会で日本代表の監督を務める宮本氏

(取材・文 吉田太郎)

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