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元日本代表主将の宮本、今野が中学世代へアドバイス「ずっと考えてほしい」「常に努力を」

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 アディダスジャパンは3月31日、「すべてをかけろ。世界はもう、夢じゃない」というテーマのもと、U-14世代へ向けた5対5のミニゲーム大会「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 (UEFA ヤングチャンピオンズ)」の関西大会を開催。5月にポルトガル・リスボンで開催される世界大会に臨む「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」2選手を選出した。今後九州大会、関東大会を経て世界大会に臨む計6選手が決定する。

 関西大会後、「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014 日本代表」監督を務める元日本代表DF宮本恒靖と現日本代表DF今野泰幸が「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014」についてコメントし、また未来あるU-14世代の選手たちへ向けたアドバイスを送った

―「adidas UEFA YOUNG CHAMPIONS 2014」関西大会のご感想と意義について
宮本「みんなボールを奪われたら奪い返したり、凄く勝負にこだわってやっていましたし、たくさんいいプレーもありましたし、最後はMVPを選ぶのが本当に難しかったです。(落選した)みんなの表情を見ても本当に悔しそうでしたし、気持ちの部分が現れたいい大会だったと思います」

―優秀選手の選考理由、差をつけた部分は
宮本「選んだところで言うと、一番得意なプレーが何であるかとか、一瞬速かったりだとか、同じようなプレーをやっていて研究されたらそれを違うことへ変える工夫、創意工夫があるかどうかなどですね。それ以外にもいい選手はもちろんたくさんいるけれども(選んだ2人は)光るものがあって、いい経験を海外で積むことによってもっと変わっていけるかなと思って選びました」

―決勝の試合前には相手の狙っているところの逆をつくことだったり、メッセージを送られていました
宮本「この年代になってきて駆け引きというのも凄く重要になってくる中でスペースに顔を出してみたり、逆に逃げてみたりしていた。それは決勝になって見られたものだったと思いました。『言われて変えられる』、そういう力があるのかなと思いました」

―今野選手の決勝を見られたご感想は?
今野「懐かしかったですね。自分が中学校の時とか、大会というものがあまり多くなかったので、こういう大会があれば。みんなが凄く一生懸命やっているところが見れて良かった。こういう大会があればあるほど、成長するし、いい大会だったと思います」

―ご自身が中学生だったら出たいという気持ちに
今野「出たいですね! やっぱりチームメートとやるのはいいですし、しかも人工芝でいいグラウンドですし」

―お二人が中学時代はなかなか世界までということを考えづらかったのでは
今野「羨ましすぎでしょう! こんな大会出て、MVPになって、しかもチャンピオンズリーグを見に行けるなんて。それは燃えますよね。みんな一生懸命やっていたし、MVP発表の時には凄く緊張していたと思うし、選ばれた人たちは相当嬉しかったと思いますよ。噛み殺していましたけれど。(嬉しさが)表情に出ない、それも思春期の中学生らしいと思いました」

―お二人がサッカー人生の中でチャンスを掴んだ瞬間があると思います
宮本「もちろん大事な試合はありましたし、きょうみんなが決勝前に入場行進するところを見ていたら、本当に顔がこわばって、歩くのもぎこちないところがあって、そういうところも経験していくことでみんなどんどん成長していけると思います。きょう帰ったらまた自分のプレーを振り返ると思うんですけど、そこで上手くいったのか、何分くらい上手くいったかとかあると思うんですよね。それを財産にしていってもらいたいと思います」

今野「やっぱり、手を抜いちゃダメですよね、毎日、毎日。手を抜いたら誰かが見てくれなくなってしまいますし、こういう大会であろうと、普段の練習であろうと、手を抜かずに一生懸命やる人を誰かが見てくれている。サッカーの神様がいるのか分からないけれど、見てくれていると思うので、常に努力してほしい」

―この時期に学んでほしいところは
今野「今って中学生の頃から戦術だったり叩き込まれるじゃないですか。もちろん戦術はすごく大事だし、プロになって苦しむのも分かるけれど、でもやっぱりボクは(当時)全く学んでこなかった方なので、個性を磨くというか、サッカーを楽しみながら自分の特長が何かを見つけていくこと。それが大事じゃないかなと思います。戦術ばかりを学んで小さくまとまらないでほしいというか。すごく大事なんですけれどね、戦術は。言っていることが矛盾しているかもしれないけれど」

―それでは当時は個性を伸ばすトレーニングを
今野「ボクは自分が下手なところを伸ばすために一生懸命頑張るとか、ドリブル上手くなりたいからドリブルの練習をするとか、何かひとつテーマを決めて、そのテーマを一生懸命練習するということをしていました」

―宮本さんはいかがでしょうか?
宮本「やっぱり考えてほしい。日常もそうですけれども、サッカーを離れたときに、何が上手くいったのか、何が上手くいかなかったのか、それがサッカーにつながると部分ですし、ずっと考えてほしいです」

―日常で差がつくかもしれない
宮本「大いに差がつくと思いますね。上手い選手がたくさんいて、その中でたとえば自分が選抜に選ばれて、たくさんの上手い選手を見て、そこで選抜に選ばれ続けるにはどうしなければいけないのかなというところ。毎日選抜の練習が終わってチームの練習に帰って考えてやりましたし、そういうところの積み重ねで上手くなって、選抜に残れて、また次のカテゴリーの選抜に上がれるということの繰り返しだった。そういうところをみんなには続けていってほしいですね」

―実際、宮本さんの指揮の下で世界と戦う訳ですが、どういうところを持ち帰ってほしい、また期待されますか?
宮本「本当に全部が経験やと思うんですよ。サッカーの部分だけじゃなくて、海外に行くこと自体初めての子もいるだろうし、そういう目にするもの、耳にするものすべて吸収してもらいたいし、サッカー選手としてももちろんですけれど、人間としても大きくなれるチャンスだと思いますね」

今野「対戦相手は凄くいい相手じゃないですか。そこはツネさん(宮本監督)に頑張ってもらって。結果楽しみですね(笑)。勝とうが負けようとホンマに頑張ってほしい」

―この頃の年代にとって目標だと思う。今野選手にとって目標とは
今野「中学時代はサッカーの挫折というか、サッカーをあまりしてこなかったので当時の目標はオレ、タクシーの運転手と書いていたんですね。小学校5年生の時はJリーグの選手と書いたんですけれど。お金いっぱい稼いで、親を楽にさせたいという目標を書いた。中学校は部活動には入ったんですけど、顧問はバドミントン経験者だったり、グラウンドは野球部と半々だったりとかで。部室で将棋しいるとか。サッカー大好きだったので、休みの日は集まってサッカーをやったりしていたんですけど、その時はチーム練習というよりは個を伸ばす練習をしていた。高校で選手権目指したいなと思ってサッカーの強い高校を受験して、そこからはめちゃめちゃ頑張りましたね。高校2年の時にジュビロの練習に参加させてもらって、そこからプロになりたいとまたなりましたね」

―目標を持つことは大事
今野「目標があると努力できるし、それに向かってまた考えられる。ボクも一年一年目標を立てて努力していますし、皆さん中学校の頃は高いところの目標をもって頑張ってほしいですね」

―宮本さんはいかがでしょうか
宮本「目標って設定してそこまでの道筋をしっかりと立てて、それをクリアしたら、また新しい目標を見つけるということの繰り返しによってどんどんできる。大きな目標を持ちながら目の前の到達できる目標を立てていって、大きな目標に近づいていってほしいと思います。(今大会も)上手くいかなかったら、上手くいかなかったことを考えるきっかけになると思います」

[写真]優勝したJフィールド岡山FCの選手たちと記念撮影に臨む宮本と今野

(取材・文 吉田太郎)


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