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[CL]スペイン勢対決は今季4度目ドロー…バルサ、AG許すもネイマール弾で追いつく

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[4.1 欧州CL準々決勝第1戦 バルセロナ1-1A・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は1日、準々決勝第1戦を行い、バルセロナ(スペイン)はホームでアトレティコ・マドリー(スペイン)と対戦した。リーガ・エスパニョーラでも優勝を争う両チームによる同国対決は1-1のドロー。第2戦はアトレティコのホームで9日に行われる。

 7シーズン連続の準決勝進出を狙うバルセロナと、準優勝した73-74シーズン以来となる4強入りを目指すアトレティコ。今季ここまでスペインスーパー杯とリーグ戦で3度対戦し、3引き分けという結果に終わっている両チームの対戦は序盤から波乱含みの展開となった。

 3月26日のセルタ戦で守護神のGKビクトル・バルデスが右膝前十字靭帯損傷の重傷を負ったバルセロナは同29日のエスパニョール戦に続いてGKホセ・マヌエル・ピントがゴールを守ったが、前半5分、ピントのキックミスから決定的なピンチを招くなど、バルデス不在の影響を隠せなかった。さらに前半8分、DFジェラール・ピケがFWジエゴ・コスタと空中戦で競り合った際、背中から落ちて右太腿裏を痛めたようで、同12分にDFマルク・バルトラと交代する事態に見舞われた。

 一方、MFラウール・ガルシアを出場停止で欠くアトレティコも、前日練習で膝の違和感を訴えるなどコンディションに不安を抱えながら強行先発したジエゴ・コスタが前半29分、ドリブルで切り返したところで右太腿裏を痛めるアクシデント。一度はプレーに戻ったが、同30分にMFジエゴとの交代を余儀なくされた。

 スペインスーパー杯ではアトレティコのホームで1-1、バルセロナのホームで0-0と、2試合合計1-1ながらアウェーゴールの差でバルセロナがタイトルを獲得した。1月11日に行われたリーガ・エスパニョーラ第19節も0-0のスコアレスドロー。過去3試合同様、この日も拮抗した展開が続いた。ボール支配率ではバルセロナが上回るものの、コンパクトな守備組織を構築するアトレティコも決定機をつくらせない。そんな膠着状態を打ち破ったのは、アウェーのアトレティコだった。

 後半11分、ジエゴがハーフウェーラインを越えたあたりでMFアンドレス・イニエスタからファウルを受け、FKを獲得。MFガビのリスタートからボールを持ったジエゴはドリブルでMFシャビ・エルナンデスをかわし、右サイドに開きながら右足を振り抜いた。アウトサイドにかけた豪快なミドルシュートはピントの手から逃げるようにゴール右上隅へ。エースの負傷交代で出番がめぐってきたジエゴの芸術ミドルでアトレティコがアウェーゴールとなる先制点を奪った。

 1点ビハインドとなったバルセロナは攻勢を強める。後半23分、FWアレクシス・サンチェスの投入に伴い、FWネイマールが右サイドから左サイドに回ると、その直後の26分だった。イニエスタの右足アウトサイドの絶妙なスルーパスにネイマールが反応。左サイドからゴール前のスペースに走り込み、右足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んだ。

 昨年8月21日のスペインスーパー杯第1戦でバルサ移籍後公式戦初ゴールを決めたネイマールがまたもアトレティコから貴重なゴールを奪い、1-1の同点。勢い付くバルセロナは後半29分、イニエスタが強烈な右足ミドルを放つが、GKティボー・クルトワが横っ飛びで弾き出した。同41分にはFWリオネル・メッシが直接FKでゴールを襲う。しかし、これも再びクルトワがビッグセーブ。逆転を目指して最後まで攻め立てたバルセロナだが、勝ち越しゴールを奪うことはできなかった。試合は1-1のまま終了。スペイン勢対決は今季4度目のドローに終わり、勝負の行方は第2戦へともつれ込んだ。


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