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鮮やかループを沈めた横浜FM伊藤「僕らには勝利しかない」

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[4.2 ACLグループリーグ第4節 横浜FM3-2メルボルン・ビクトリー 日産]

 嫌なムードを断ち切る技ありの一発だった。前半7分にPKで先制を許した横浜F・マリノスだったが、同21分に同点に追い付くことに成功した。貴重なゴールを奪ったFW伊藤翔は狙いどおりの得点だったと振り返っている。

「早い時間帯にPKで決められて、何とか流れを戻そうと思っていた。あのパスに関しては試合前からオグくん(MF小椋祥平)と試合前から狙っていこうと話していました」と語ったように、自陣でボールを受けた小椋から前線へロングパスが送られる。すぐさまそのパスに反応した伊藤の前に相手DFが入り込むが、そのDFの背中に当たったボールが背番号16の前に転がり込んでくる。すると、左足から放たれたボールは鮮やかな放物線を描いてゴールに吸い込まれた。

 技ありのループシュートに本人も「イメージどおりでした。GKの位置を見て、とりあえず頭を越せば入ると思った。落ち着いて入れられて良かったし、良い時間帯で決められて良かった」と振り返った。早い時間帯で同点に追い付いたチームは勢いに乗り、後半27分にはMF中町公祐が追加点を決めて一気に逆転に成功した。

 シュートはゴールを記録した1本に終わったものの、この試合で伊藤が魅せたのは攻撃の場面だけではなかった。前線から相手に激しくプレッシャーをかけ続けると、幾度となくボールを強奪して守備陣の負担を和らげていた。負ければグループリーグ敗退の可能性もあった危機的状況だったこともあり、「後がない状況で勝てたことは良かった」と安堵の表情を見せている。

 次節はアウェー戦で0-3の完敗を喫した全北現代とホームで対戦する。ACL開幕戦となったその試合に伊藤はフル出場していたがノーゴールに終わっており、「最初に負けているのでリベンジしたい気持ちはあるし、僕らには勝利しかない。連勝しかないと思っているので目の前の1試合をしっかり戦っていきたい」と意気込みを語った。

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