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1G1Aの活躍で柏に勝利をもたらした田中「結果を出さないと続けて使ってもらえない」

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[4.6 J1第6節 柏2-1C大阪 柏]

 攻撃陣にズラリとタレントが揃う柏レイソルセレッソ大阪。多くの決定機が生まれた一戦に火をつけたのは、MF田中順也の先制点だった。立ち上がり6分、右サイド、DFキム・チャンスのクロスが逆サイドまで流れると、MF高山薫はダイレクトで中央に折り返す。C大阪守備陣の対応が一瞬遅れたのを見逃さず、利き足ではない右足で合わせてゴール右隅に流し込んでリーグ初ゴールを決めた。

「かなりラッキーだったなと思いましたけど(笑)。(高山)薫からいいボールがきたので、頑張って足を伸ばしました」。田中はJ1通算30得点のメモリアル弾を振り返った。

 ファーストシュートで幸先よく得点を奪った柏だが、ゴール前でのシーンをつくりながらも決めきれない時間が続く。それでも後半31分、田中のCKからFWレアンドロがヘディングで合わせて追加点。試合終盤にC大阪に1点を返されたため、結局レアンドロの得点が決勝点に。これでレアンドロはJ1通算50ゴール。田中に続く“アベックメモリアル弾”となった。

「今日、プレースキックでいいボールがあまり入ってなくて悔しいと思っていて。相手(の守り方)がゾーンだったので、1枚目(のDF)は越えなきゃいけないし、相手と相手の間に入れるしかないので。ヘディングした人が上手いと思います。自分が中に入っても点を取れる気しないので。モンちゃん(レアンドロの愛称)が入れてくれたときは感動しました。嬉しくてしょうがないですね(笑)」

 1ゴール1アシストで全得点に絡む活躍を見せた田中だが、レアンドロ、FW工藤壮人、MFレアンドロ・ドミンゲスら強力なライバルがいるため、ポジションは約束されていない。この日は「(2日甲府戦での)レッドカードを反省させる意味」(田中)でドミンゲスがベンチ外になり、田中は2シャドーの一角で先発した。左足での速く正確なキックと献身的な守備は、ドミンゲスがいないチームでの大きな武器となっており、実際、今季の柏が勝利した公式戦は、すべて田中が先発で出場している。

「今日は満足しています」と笑みを浮かべた田中。それもつかの間、「結果を出さないと続けて使ってもらえない。負けてられないので」とチームでの定位置確保に気合いをみなぎらせていた。

(取材・文 奥山典幸)

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