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李忠成、2発も豪快にハットトリック逃す「ミシャに怒られた」

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[4.6 J1第6節 浦和4-0仙台 埼玉ス]

 誰もがハットトリックを確信した。後半40分、浦和レッズは左サイドをMF原口元気がドリブルで持ち上がると、左足シュート。これはポストに嫌われるが跳ね返りがFW李忠成の足もとにこぼれる。あとは無人のゴールに流し込むだけ。しかしコントロールミスしたボールはあらぬことか、GKへのプレセントパスになってしまった。

「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)にすごく怒られた」と頭を掻いた李。「元気の跳ね返りのボールは、こう……」と説明しかけたが、「でも、あれは決めなきゃいけなかった」と最後まで歯切れは悪かった。

 ただ2ゴールは完璧だった。1点目は前半40分、MF興梠慎三の縦パスをMF原口元気がポストになって叩く。これを追い越した李が豪快に蹴り込む。2点目は後半21分、原口からリターンパスを受けると、前に出たGK、スライディングに来たDFをあざ笑うかのような完璧なループシュート。本人もヒーローインタビューでは「神が舞い降りました」と自賛したゴールだった。

「単発で終わりたくなかった。得点という波に乗れるときは1年間にそうない。今、本当にいい波が来ているので、出来るだけ長く乗りたい」

「やはり結果を出さないとスタメンでは出れない」と気合を込めた李は、「前線にはすごく良い選手もいますしね。良いパフォーマンスを出して、結果を残していきたい」と話す。パチンコはやらないそうだが、ヒーローインタビューでも「確変ですね」とパチンコ用語を並べていた李。「2試合で終わるんじゃなく、3、4、5、6と続けていかなければいけない」と更なる“連チャン”を誓っていた。 

(取材・文 児玉幸洋)

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