beacon

競輪転向を薦められた初選出DF今井「もうちょっとサッカーをやらせて」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表候補は7日、千葉トレーニングキャンプをスタートした。初めて日本代表候補に選出されたDF今井智基(大宮)は、攻撃の戦術練習で右サイドを精力的に走り、汗を流した。初日の練習の感想を問われると、「今日は軽めというか、あんまり負荷のないトレーニングだったので。そういう意味では、リラックスして入れたかなと思います」と初日の練習を振り返った。

 代表候補に選出されたとき、自身も「驚いた」と言う今井だが、周囲からも様々な反応があったようで「いろいろといじられました」と苦笑する。「でも、みんな応援してくれています。昨日も連絡をくれた選手もいますし。『頑張って』とか。それこそ、大宮を出て行った(下平)巧くんとか、(上田)康太くんとかも、みんなメッセージをくれたのでうれしかったですね」と、戦友からの連絡に感謝した。。

 中央大卒業時、今井の脚力を見込み、競輪への転向を薦めたという白須真介監督からも激励のメールが入っていたという。「『レギュラーになれるように頑張って来い』というメッセージがありましたが、最後に『オレはまだ競輪の道をあきらめていないぞ』と書いてありましたね(笑)。だから、『ありがとうございます。もうちょっとサッカーをやらせてください』って返しました(笑)」。

 競輪選手への転向という形では、恩師の期待に応えられなさそうだが、今井は日本代表への定着を目指す。W杯メンバー発表前、最後の合宿は残り2日。「まず明日の練習では監督の言うことをしっかり聞いて、どういう狙いがあるかを早く理解したいです。(3日目の)試合では自分の持ち味であるフィジカルの強さとか、対人の強さを見せられたらと思います」と、意気込みを語った。

(取材・文 河合拓)

TOP