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わずか8試合で監督交代…仙台新監督「また笑顔が届けられるように」

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 ベガルタ仙台は9日、渡邉晋ヘッドコーチ(40)の新監督就任会見を行った。

 仙台は昨季まで率いた手倉森誠監督が、リオデジャネイロ五輪を目指すU-21日本代表監督に就任するのに伴い、今季よりグラハム・アーノルド監督を招聘。しかしリーグ戦は6節を終えた段階で0勝2分4敗の17位、ナビスコ杯は0勝1分1敗と未勝利。得点も8試合でわずか3点と極度の不振に陥っていた。

 クラブは昨日、白幡社長とアーノルド監督が話し合いをもった結果、監督交代を行う結論に達したと説明。白幡洋一社長のコメントとして「小手先の対応ではなく大きなカンフル剤的な処方が必要だろう、ここで一度原点に戻って、選手に今一度躍動感のある姿をピッチで表現してもらうためには、監督交代というカードを切るしかないということになりました」としている。

 公式サイトによると、会見を行った渡邉新監督は、「シーズン途中で、このように結果が出ていない状況で、まずはそれまでヘッドコーチとしての責任というものは非常に感じています」と謝罪。その上で、「クラブが私に監督を要請したという流れの中で、今のチームの状況というものを理解し、変えていくためには、僕自身の力を出して、選手、そしてサポーターと戦っていくべきではないかと思い、要請を引き受けることにいたしました」と気を引き締めた。

 仙台は主力のFW柳沢敦が腓骨亀裂骨折で全治8週間、DF石川大徳がアキレス腱断裂で全治6か月が発覚するなど、長期離脱者も続いている。負の連鎖を止めるべく、仙台はこの時期での監督交代を決断した。「これからまたサポーターにぜひいい笑顔を届けられるように進んでいきたい」と意気込んだ若き指揮官の下、仙台が再出発を図る。

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