beacon

浦和が興梠のAT弾で劇的勝利!!逆転負け名古屋は3連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.12 J1第7節 名古屋1-2浦和 豊田ス]

 浦和レッズ名古屋グランパスを2-1で下した。1-1で迎えた後半アディショナルタイム5分、FW興梠慎三が劇的ゴールを決めた。浦和は今季初の連勝。公式戦の連勝は3に伸びた。対する逆転負けを喫した名古屋はリーグ3連敗となった。

「ファーサイドにこぼれてくると思っていた。丁度いいボールが来たので合わせるだけだった。セットプレーでチャンスが来ると思っていた」。当初、決勝ゴールとアナウンスされた那須は白い歯をこぼし、会心のゴールシーンを振り返った。

 ついにこの男に“初ゴール”を決めた。前半10分、FKを獲得した名古屋は、MF小川佳純がゴール前に蹴り入れる。DF大武峻が折り返すと、今季リーグ戦初先発のFW永井謙佑が粘って押し込んだ。

 永井はロンドン五輪でも活躍した12年にリーグ戦10ゴールを挙げる活躍をみせて、オフにベルギーリーグのスタンダール・リエージュへの移籍を果たした。しかし出場機会の減少もあり、昨年8月に名古屋に復帰。だが、試合勘のなさは想像以上に厳しく、復帰後、リーグ戦14戦に出場したものの、まさかのノーゴールという屈辱を味わった。

 今季もここまで3試合に出場しノーゴール。第4節の神戸戦ではベンチ入りメンバーからも外れる屈辱を味わっていた。永井のリーグ戦のゴールは12年11月17日、第32節の磐田戦以来、約1年5か月ぶり。ファン・サポーターも待ち望んだゴールが、復帰後18戦目にして生まれた。

 名古屋が先手を奪ったゲームだが、この後は、浦和の一歩的な展開になった。前半20分にはMF宇賀神友弥のシュートがGK楢崎正剛を越え、枠内に飛ぶが、大武が体に当ててかき出す。同24分にはFW興梠慎三がGKと1対1になるが、楢崎が何とか対応して防ぐ。そして同45分にはMF原口元気にゴールネットを揺らされるが、直前のDF槙野智章のプレーがハンドと判定され、名古屋としては何とか前半を1点リードのまま折り返した。

 後半に入っても更なる試練が名古屋を襲う。手薄なDFライン、さらには右SB経験者に故障者が続出している名古屋だが、後半15分、今度は今季リーグ戦全試合に左SBで先発してきたDF本多勇喜が負傷交代を余儀なくされる。左SBのポジションは小川が下がって対応した。

 するとついに後半19分、李忠成のパスをエリア内で受けた原口が細かいフェイントでシュートコースを作り右足を振り抜く。GK楢崎の懸命のセーブも及ばず、ボールはゴール右隅に収まり、浦和がついに試合を振り出しに戻した。

 この後、FW玉田圭司を入れたことで名古屋が一旦は落ち着きを取り戻すが、後半36分、永井がこの日2枚目のイエローカードを受けてしまい退場。押し込みかけていた時間帯で手痛い数的不利を強いられることになった。

 再び浦和がポゼッションを高めて攻める時間帯が続く。すると後半アディショナルタイム5分、CKを獲得した浦和はMF梅崎司のキックがこぼれると、那須が思い切って狙う。これが混戦の中で興梠に当たってコースが変わると、ゴールラインを越える。さすがの楢崎もなす術がなかった。劇的勝利をおさめた浦和が今季初の連勝を飾った。


▼関連リンク
[J1]第7節 スコア速報

TOP