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リーグ戦ノーゴールの続くC大阪FW柿谷「自分が自分を信じてやる」

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[4.12 J1第7節 C大阪2-2G大阪 ヤンマー]

 ヤンマースタジアム長居の最寄り駅である長居駅へ走る御堂筋線の車内には、同競技場の「こけら落としマッチ」となる大阪ダービーに向けた、車内広告が出されていた。背番号8のユニフォームの横には「こけら落としマッチでのゴール。俺が決める」と書かれていた。

 2-2で終わった試合、セレッソ大阪のFW柿谷曜一朗は、前半21分にMF山口蛍のアシストにつながるワンツーパスを通し、先制点に絡む。さらに1点を追う後半17分にも、クサビのパスをスルーして、相手DFのハンドを誘発。これで得たFKをフォルランが決めて、同点に追いついた。

 2ゴールに絡んだ一方で、この日も柿谷自身はノーゴールに終わり、リーグ戦では7試合無得点。昨季は第6節までに4ゴールと圧倒的な決定力を見せていただけに、周囲からは心配する声も聞こえるが、柿谷は周囲の声に流されないことが大事と考えているようだ。

「別に自分のためにプレーしていたら、勝てないので。自分がゴールできなくても、チームが勝つためにできることがあると思うので。周りからは、そうやってずっと言われますけど。何も考えず、自分が自分を信じてやるだけで、周りに言うことでもないと思う」と、話した。

 試合後、G大阪のサポーターからは選手たちに拍手が送られたのとは対照的に、C大阪のサポーターは選手たちにブーイングを飛ばした。周囲からの多大な期待を、強く感じ取っているであろう背番号8は、「ブーイングどうこうじゃなくて、勝ちに行った試合で、勝ち点3が取れなかったことが悔やまれるので。次、頑張ります」と、ホームで引き分けた悔しさを全身から発していた。

(取材・文 河合拓)

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