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これぞ首位の力、前半だけで4得点の湘南が開幕7連勝達成!!

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[4.13 J2第7節 千葉0-6湘南 フクアリ]

 J2は13日、第7節を各地で行い、フクダ電子アリーナでは2連勝で9位に順位を上げたジェフユナイテッド千葉が開幕6連勝で首位を快走する湘南ベルマーレをホームに迎えた。試合は前半から一方的な展開となった。前半34分までに大量4点を奪った湘南が、内容でも千葉を圧倒。後半に2点を加点するだけでなく、守備陣も千葉の攻撃をシャットアウトし、今季5度目の完封勝利で開幕からの連勝を7に伸ばした。

 ホームの千葉は出場停止のDF大岩一貴に代わり、DFキム・ヒョヌンを先発で起用。一方の湘南は6連勝中ながらも前節から2人を入れ替える。チーム内での競争が激しいことを表しており、DF宇佐美宏和とFW大槻周平がスターティングメンバーに名を連ねた。

 序盤から主導権を握ったのはアウェーの湘南だった。ピッチの左右を幅広く使い、サイドから敵陣深くへの侵入を図った。前半3分にはFWウェリントンが決定機を迎えるも、DFに当たってコースが変わったシュートはGK岡本昌弘の必死のセーブに遭った。しかし、同11分に早々と先制に成功する。左サイドをえぐったDF三竿雄斗のグラウンダーのクロスをウェリントンが左足で流し込んで、先制点を奪った。

 その後も湘南ペースで試合は進む。千葉が左右に展開して縦パスを打ち込む機会をうかがうものの、湘南の選手は必ず誰かがボールホルダーに体を寄せて自由を与えない。球際での強さを発揮して幾度となくボールを強奪するだけでなく、こぼれ球への反応も素早く、波のように選手が襲い掛かってセカンドボール争いも制した。ボールを奪えば両サイドに展開して千葉ゴールを脅かし続ける。

 すると前半28分に大槻のクロスを宇佐美が豪快にヘッドで叩き込んで追加点を奪う。さらに同32分にはウェリントン、同34分にはDF遠藤航が立て続けにネットを揺らして、前半だけで大量4ゴールを記録。千葉は前半31分にCKからFWケンペスがヘッドでゴールを強襲したものの、それ以外の場面ではチャンスらしいチャンスを作れなかった。

 後半開始時にMF山中亮輔を投入して、何とか反撃に出たい千葉だったが流れは簡単には変わらない。大量リードを奪っている湘南の集中力は切れることなく、後半5分に宇佐美のクロスから最後はMF菊池大介が叩き込んでリードをさらに広げる。その後も前半から全力で走り続けているにもかかわらずに運動量が落ちない湘南が主導権を握り続けた。

 後半36分にFW武富孝介が加点して今季最多の6ゴールを記録した湘南は、6-0の圧勝を収めて首位をキープ。2連勝と調子を上げていた千葉は首位チームから白星を獲得してさらに勢いに乗りたかったが、完膚なきまでに叩きのめされた。

(取材・文 折戸岳彦)

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