[4.16 ACL第5節 C大阪0-2浦項 ヤンマー]

　AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は16日、グループリーグ第5節を行い、グループEで3位のセレッソ大阪は首位の浦項スティーラーズ(韓国)と対戦した。引き分け以上の結果でグループリーグ突破が決まる浦項に先制されたC大阪は、前半41分にMF南野拓実が一発退場となってしまう。10人で反撃に出たC大阪だったが、後半20分に追加点を許してしまう。このまま0-2で敗れたC大阪は、予選突破に厳しい状況に立たされている。

　C大阪はDFゴイコ・カチャルとMF扇原貴宏が出場停止。最終ラインは右に今シーズン京都から加入したDF安藤淳が初めて公式戦で先発入り。2CBにはケガから復帰したDF藤本康太とDF山下達也、左SBに丸橋祐介が入っている。中盤の4枚は、ボランチにMF山口蛍とMF長谷川アーリアジャスールが並び、2列目の右にMF杉本健勇、左に南野。2トップにFWフォルランとFW柿谷曜一朗が入っている。

　序盤はアウェーの浦項が、押し気味に試合を進める。前半9分には最終ラインの裏を取られ、FWコ・ムヨルにシュートを打たれたが、右に外れる。無失点で耐えたC大阪は、徐々に試合の流れを引き寄せ始める。同18分には右サイドから安藤がクロスを上げると、杉本がヘッドでゴールを狙う。これはGKシン・ファヨンにキャッチされたが、攻撃の形をつくり出す。同22分にはフォルランが左に展開したボールを受けた丸橋が、縦に仕掛けてプルバック。柿谷がゴールを狙ったが、シュートはDFにブロックされて枠外へ逸れて行った。

　流れをつかみかけたC大阪だったが、前半24分に失点を喫してしまう。右サイドでスローインを与えると、FWコ・ムヨルに安藤が背後を取られる。深い位置からの折り返しをMFキム・ジェソンにシュートされると、これはGKキム・ジンヒョンがブロック。しかし、こぼれ球をMFイ・ミョンジュに押し込まれてしまった。

　浦項の守備ブロックを崩せないC大阪は、前半41分に南野がアフターチャージで一発退場となってしまう。前半終了間際には左サイドを崩されてクロスを入れられたが、中央に絞った安藤がクリアーし、追加点を許さなかったが、このまま前半を終えている。

　後半のC大阪は、南野が退場した際に抗議をしたランコ・ポポヴィッチ監督が退席となる。フォルランをベンチに下げて、DF染谷悠太を中盤の底に起用。2列目に長谷川、山口、杉本が並ぶ4-1-3-1の布陣で勝負に出た。

　しかし、後半4分にはFWキム・スンデに背後を取られてしまい、GKと1対1の場面をつくられた。それでもGKキム・ジンヒョンが好対応を見せて、絶体絶命のピンチをしのぐ。C大阪も8分には波状攻撃を見せたが、安藤、山口のシュートはPA内の相手選手にブロックされてしまう。同13分には中央に入った杉本が、左足で強烈なシュートを放ったが、GKにセーブされてしまった。さらに19分にもCKの流れから山口のパスを受けた長谷川がゴールを狙ったが、枠を越えて行った。

　この試合に勝たなければグループリーグ突破が難しくなるC大阪は、後半20分にソン・ジュンホに裏を取られて、キム・スンデに追加点を許してしまう。同23分に浦項のファン・ソンホン監督は、キム・スンデを下げ、元神戸のFWペ・チュンソクを投入する。C大阪は25分に柿谷を下げて、FW永井龍をピッチに送り出した。

　残り15分を切り、C大阪は最後の交代枠で長谷川に代えて、MF楠神順平をピッチに送り出す。楠神が積極的にドリブルで仕掛け、チャンスをつくろうとしたC大阪だったが、終盤の藤本のミドルシュートもGK正面を突き、0-2で敗れた。グループステージ2敗目を喫したC大阪は、アウェーで行われる最終戦の山東魯能戦に予選突破を賭ける。

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