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平山、武藤の2試合連続弾でF東京が超満員の味スタでのC大阪戦を制す

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[4.19 J1第8節 F東京2-0C大阪 味スタ]

 J1は19日に第8節を各地で行い、FC東京セレッソ大阪と対戦した。後半にFW平山相太の公式戦2試合連続となるゴールで先制したF東京は、FW武藤嘉紀もナビスコ杯の神戸戦に続く2試合連続弾を決めて、4万761人の観衆を集めたホームゲームデ2-0の勝利を飾っている。一方のC大阪は、公式戦6試合未勝利となっている。

 F東京は16日に行われたナビスコ杯の神戸戦(3-0)で途中出場から得点を挙げた平山が先発に名を連ねるなど、先発を5名変更した。一方のC大阪は、AFCチャンピオンズリーグの浦項戦で出場停止だったDFゴイコ・カチャルがスタメンに復帰し、大阪ダービー(2-2)と同じメンバーで試合に臨んでいる。
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 前節の広島戦でJ1出場100試合を達成したF東京のMF米本拓司が、精力的な動きを見せる。4分に右サイドを攻め上がり、クロスを入れる。同10分にもPA外からのミドルシュートを放ち、攻撃を活性化した。

 C大阪も徐々にパスがつながり始め、前半15分には左サイドを縦に仕掛けたMF南野拓実の落としをFW柿谷曜一朗がシュートするが、枠を捉えることができない。その1分後にも、柿谷は南野からのパスを受けてシュートに持ち込む。中央にはMF山口蛍も待っていたが、DFにブロックされた。その後もC大阪の攻勢は続く。22分には山口のパスを受けた南野のシュートがDFにブロックされ、24分にDF酒本憲幸のクロスをMF杉本健勇がヘッドで合わせたシュートもGK権田修一に阻まれた。

 ボールを奪ってからも、なかなか攻撃がテンポアップしないF東京も、前半28分にはMF河野広貴のヒールパスを受けた米本が縦パス。スペースに走り込んでボールを受けたMF高橋秀人が横に流したボールを平山が落とし、MF東慶悟がフィニッシュに持ち込んだが、流れるような攻撃からの一撃も、右ポストを叩いて得点にはならなかった。

 前半終了間際には、再びC大阪が攻勢を強め、FWフォルラン、柿谷、南野らが立て続けにシュートまで持ち込む。しかし、得点は挙げられないまま、前半はスコアレスで折り返した。

 後半の立ち上がりは、C大阪がボールを保持する時間が続く。後半3分には右サイドの酒本がゴール前に上げたボールに柿谷が飛び込むが、わずかに合わなかった。同5分ンはF東京も東がPA内にドリブルでボールを持ち込み、左足でシュート。これがブロックされると、こぼれ球に米本が走り込みシュートしたが、枠の左に外してしまった。

 後半11分には中盤でボールを持ったMF長谷川アーリアジャスールが、柿谷にボールを預ける。柿谷は前を向き一気に前方へドリブル。右のフォルランにパスを出し、再びゴール前でボールを受けてヘディングシュートを放ったが、得点できなかった。

 F東京のマッシモ・フィッカデンティ監督は、後半13分に最初の交代カードを切り、エドゥを下げて、FW武藤嘉紀を投入した。同17分には再びC大阪が速攻を見せる。山口の縦パスを受けた柿谷が前を向き、ゴール前にクロスを入れる。フォルランが飛び込んだが、これもわずかに合わずに得点はできなかった。

 先にゴールを挙げたのは、我慢の時間が続いていたF東京だった。後半21分、左サイドで酒本をかわし、縦に突破したDF太田宏介がゴール前にクロスを入れる。これを平山が合わせて、公式戦2試合連続となるゴールを決めた。そのわずか2分後にもF東京は、左サイドを突破した武藤の折り返しが平山に通ったが、ここは枠を左へ外してしまう。

 両チームのベンチが後半28分に動く。F東京は河野を下げて、MF三田啓貴を起用する。一方のC大阪はフォルランに代えて、MF扇原貴宏をボランチに置き、長谷川を2列目に上げた。しかし、追加点を決めたのもF東京だった。中盤でボールを持った武藤が、前方に飛び出した高橋にパス。高橋がPA内でヒールキックをすると、走り込んだ武藤がリターンパスを受けて、シュートを決めた。

 C大阪のポポヴィッチ監督は、後半35分に杉本を下げて、FWミッチ・ニコルスを起用する。意地を見せたいところだったが、後半43分に左サイドから南野がサイドチェンジ気味に入れたボールを、PA内で酒本がダイレクトでシュートしたが左に外れて得点はできない。アディショナルタイムには長谷川を下げて、MF楠神順平を起用した。しかし、このまま得点は動かずに試合終了。F東京がホームで今季3勝目を挙げている。

(取材・文 河合拓)

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