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復帰初戦で存在感放った川崎F大島「1本では少なすぎる」

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[4.19 J1第8節 浦和1-0川崎F 埼スタ]

 ボールに触れるたびに攻撃にリズムが生まれる。負傷から復帰したばかりのcl川崎フロンターレのMF大島僚太はチームの大黒柱であるMF中村憲剛の隣にポジションを取り、存在感を放った。

 リーグ戦では2試合ぶりの先発出場に「特にブランクは感じなかったけど、試合に入ったときに少しきついと思いましたね」と振り返った。しかし、「徐々に試合にも慣れていったし、段々落ち着いてきました」と語ったように、ボールに触れる回数を増やすと正確なパスを左右に散らすだけでなく、高いキープ力を発揮して攻撃にリズムをもたらしていく。

 前半30分にはFW小林悠への鮮やかなスルーパスで得点機を演出。惜しくも小林のシュートはGK西川周作のセーブに遭ったが、パスセンスの高さを見せ付けるには十分な場面だった。しかし、大島は反省を口にした。「点につながらなかったので、あまり意味はないですし、あの1本しかなかったので少なすぎるなと思います」。

 さらに試合全体を通じて「(中村)憲剛さんとの距離は保てていたけど、前線との距離があまりよくなかった。前への配球があまりなかったから崩し切れなかった」と攻撃面の課題を語ると、「失点の場面もボールサイドにいてマークをつかまえに行って逆に振られたとき、なるべく早くCBの前に戻らないといけなかった」と守備面でも納得がいかなかったと話した。

 復帰初戦はチームも黒星を喫し、本人にも悔しさが残ったようだが、ここで立ち止まるわけにはいかない。「ケガをしている期間は連戦中だったし、チームに迷惑をかけたし、申し訳ないと思っています。だから試合に出れるようにアピールし続けて、チームの勝利に貢献していきたい」と気持ちを切り替えて前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)

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