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[コマスポ]遠い初勝利、明大に2発浴び完敗

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2014第88回関東大学サッカーリーグ1部・第4節は20日、味の素フィールド西が丘で駒澤大vs明治大が行われた。第3節終了時点で2敗1分と今節こそ勝ちが欲しい駒大は立ち上がりから持ち味を発揮。しかし、得点のチャンスをものにできずにいると前半終了間際に失点。さらに迎えた後半、わずかな隙を突かれ0-2と引き離される。その後はしっかりと明大が試合をコントロールし、駒大の追撃及ばず試合終了。今季初勝利が、まだ遠く感じる敗戦となった。

 FW小牟田洋佑(4年=前橋育英高)とDF川岸祐輔(4年=前橋育英高)の主軸を負傷により欠いて臨んだ今節。開始早々、巧さを存分に発揮したパスワークから最初のシュートを明大に放たれたものの、前半は二列目のMF板倉直紀(4年=千葉U-18)を中心に駒大が攻勢を強め試合が進む。17分のフリーキックでは板倉が相手DFの隙間を狙い、ゴール前の選手が触れば1点というボールを上げる。続く21分には、同じく板倉の得意のドリブル突破からフリーキックを獲得。高さがストロングポイントである駒大に得点機をもたらす。そして最大のチャンスは39分、右サイドからファーサイドを狙った板倉のフリーキックがMF立石忠之(3年=海星高)に渡り、体でゴールに押し込もうとするも惜しくも得点には及ばなかった。

 勢いづいた駒大は先制点を奪いたいところだったが、先に試合を動かしたのは明大の方だった。前半終了間際、バイタルエリアでテンポの速いパス交換からMF差波優人(3年=青森山田高)がリズムを変えるダイレクトパスでサイドに空いた裏のスペースを突く。そこに走り込んだDF高橋諒(3年=国見高)がグラウンダーで折り返し。そのボールをFW藤本佳希(3年=済美高)が反応。一番失点してはいけない時間に先制点を許し、1点ビハインドで前半を折り返す。

 後半は試合の主導権は完全に明大。ボールを素早く動かすことで空いたスペースを使い、スピードのある攻撃を展開され駒大は劣勢に立つ。しかし、DF平尾優頼(4年=市立船橋高)を中心に粘りのあるディフエンスでゴールを割らせず、逆に駒大が徐々に攻撃の機会を増やしていく。だが73分、駒大が前がかりになったところから攻め込まれると最後は再び藤本に追加点を奪われて0-2で試合終了。1部で戦うことの厳しさを痛感するスコアで今季3敗目を喫した。

 第4節終了までの試合を振り返ってみると、やはり得点に絡む部分に「差」を感じることが多い。内容は悲観するような試合ばかりではないが、「決定力やゴール前の粘り強さが足りなかった」と多くの選手たちは試合後に話す。この「差」はなかなか埋めることはできない部分のため、思うような結果を出せる日は遠いかもしれない。しかし、秋田浩一監督が「(今節は)以前よりは良くなったと思う」と話すように毎試合、確実に前進している。

[写真]果敢にチャンスメイクする板倉

(文・駒大スポーツ  向江凌理)
(写真 同 高尾葉菜)
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