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首位も見えたぞ鳥栖、谷口AT弾で名古屋に競り勝つ!!名古屋は泥沼5連敗

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[4.26 J1第9節 名古屋2-3鳥栖 瑞穂陸]

 サガン鳥栖が敵地で名古屋グランパスに3-2で競り勝った。鳥栖はリーグ3連勝で勝ち点を18に伸ばした。対する名古屋はリーグ5連敗。怪我人も続出しており、浮上の兆しが見えない。

 試合の入りが良かったのは名古屋だった。しかし前半28分、鳥栖がワンチャンスを生かし、先制することになる。左サイドで粘ったMF金民友がアーリークロスを入れる。これが右サイドに流れかけるが、FW豊田陽平が下がりながらボレーシュートで合わせる。ボールは左ポストを叩きながら、ゴールラインを越えていった。

 だが名古屋も前半のうちに同点に戻す。40分、浮き球パスに反応したMF枝村匠馬がエリア内でMF藤田直之に倒されPKを獲得。これをDF田中マルクス闘莉王が落ち着いて蹴り込み、同点でハーフタイムを迎えた。

 主導権が行ったり来たりするゲームになったが、終盤に行くにつれて激しさを増す。まずは10分、左サイドからエリア内に入ったFW池田圭のクロスが闘莉王のハンドを誘う。金民友が中央にPKを蹴り込み、再び鳥栖が勝ち越しに成功した。

 ベンチが先に動いたのは名古屋。後半21分にルーキーのMF矢田旭とMF青木亮太を投入し、同点ゴールを目指す。直後の青木のパスから迎えたFW永井謙佑の決定機は決めきることが出来なかったが、後半39分、浮き球パスが鳥栖のDFとGKの間に入ると、DF坂井達弥がヘディングでGKに返す。この間に入る得意のプレーで見逃さなかった永井が、ループシュートを蹴り込み、再び試合を振り出しに戻した。

 しかしこの試合はまだ終わらなかった。アウェーでも積極的に勝ち点3を奪いに行く鳥栖は、後半アディショナルタイム3分、FKのこぼれ球が豊田に入ると、右足強烈シュートを名古屋ゴールに浴びせる。これはクロスバーに嫌われたが、仕切り直しのクロスに、後半44分に投入されていたMF谷口博之が頭でねじ込み、劇的な勝ち越しゴールを奪った。

 2度追い付かれた鳥栖だが、“3度目の正直”をきっちり勝利に結びつけた。決勝ゴールの谷口は「あまり実感はない」と話したが、これでリーグ3連勝。勝ち点を18に伸ばし、前節首位の神戸と同勝ち点となった。

 J1昇格後、対名古屋初勝利を挙げた鳥栖。29日の次節はホームに王者広島を迎える。谷口は「またいい結果を出せるように頑張りたい」と気合を込めた。


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