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ベンゲル、モイーズの短期解任を嘆く

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監督交代のサイクル短縮化に苦言

 アーセナルアーセン・ベンゲル監督は、マンチェスター・ユナイテッドデイビッド・モイーズ前監督を解任したことに関して、一人の監督に与えられる時間が短くなる風潮があるとして嘆いている。

 26年間にわたってユナイテッドを率いたアレックス・ファーガソン氏からチームを引き継ぎ、同様の長期政権を築くことが期待されていたモイーズ監督だが、成績不振のため1シーズンの終了を待たずに今週解任されることになった。

 現在プレミアリーグで最長の18年間同一チームを率いているベンゲル監督は、25日の会見で次のように述べた。

「彼に時間が与えられなかったのは悲しい。彼の幸運を祈っている。現在のサッカーはこういうものなのだと思う。仕事をする時間が与えられないことは、我々のスポーツにとって大きな脅威となっている」

「どんな仕事であれクオリティーの高い人材が欲しければ、成長して良くなる時間を与えなければならない。そうでなければクオリティーの高い人材はもう来てくれなくなる。現在のイングランドのプロクラブの監督の任期は平均11カ月間で、かなり不安定だ」

 今季プレミアリーグでは10人の監督がシーズン中にベンチを追われた。監督交代のサイクルは短くなる一方だとベンゲル監督は語る。

「こんなシーズンは私がイングランドに来てから初めてのことだ。傾向として、ローテーションはどんどん短くなっていく。試合に敗れるたびに監督を解任するが、次の監督も敗れることはある。そうすると回転はさらに速くなっていくばかりだ」

「クラブは内部で今までよりもっと強くならなければいけない。短期的なプレッシャーに耐えることが必要だ。クラブ内の強さや信念やビジョンがこれまで以上に試されることになってくる」

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