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広島に大勝鹿島が首位返り咲き、J1は7位までが勝ち点2差の大混戦

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[4.26 J1第9節 広島0-3鹿島 Eスタ]

 鹿島アントラーズが敵地でサンフレッチェ広島を3-0で下した。リーグ戦の連敗を2で止め、勝ち点を18に伸ばすと、神戸、鳥栖を得失点で上回り、3節ぶりの首位に返り咲いた。しかしJ1リーグ戦は、7位の新潟までが勝ち点2差内にひしめく大混戦となっている。

 スコア上では予想以上の大差がついた。まずは前半10分、GK林卓人のパスが短くなったところを見逃さなかったFWダヴィ猛然とダッシュ。座り込みながらボールをキープし、ゴール前に折り返すと、走り込んだMFカイオが流し込む。期待の高卒ルーキーの、第6節G大阪戦以来の今季2ゴール目で鹿島が先制に成功した。

 前半19分には小笠原満男、柴崎岳とボールが繋がると、柴崎のスルーパスを受けたFW土居聖真が確実にゴールネットを揺らす。小笠原のところでファウルがあったとみて、足を止めてしまった広島守備陣の隙を突く、見事な攻撃で、リードを広げた。

 後半に入っても攻勢を続ける鹿島は9分、右サイドからのFKを獲得すると、MF遠藤康がゴール前に蹴り入れる。誰も触れることなくそのまま抜けるが、反応が遅れた林をあざ笑うかのように、ボールは枠内に吸い込まれていった。

 守っても若い守備陣が奮闘。この試合はDF青木剛が出場停止ということもあり、DF植田直通が今季初先発を果たしていた。後半4分の時点でDF昌子源、植田、DF伊東幸敏、DF山本脩斗の4バック全員がイエローカードを貰ってしまったが、その後も落ち着いた対応で広島に反撃のチャンスを与えない。FW三浦知良のJ1通算得点まであと1点に迫ることで注目を集めているFW佐藤寿人にも仕事をさせなかった。

 劇的な決勝トーナメント進出を決めたACLセントラルコースト戦から中2日で迎えた広島だが、疲労からか、本来の力を見せることは出来なかった。今後も厳しい連戦は続く。今季初の3失点となったが、切り替えて次戦に臨みたい。


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