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JFA原博実専務理事、ユーモア交えて全国自衛隊サッカー大会を称賛

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 第48回全国自衛隊サッカー大会の閉会式が27日に味の素フィールド西が丘で行われ、日本サッカー協会の原博実専務理事が登壇し「昨日のJリーグよりも熱い戦いをやってくれた」とリップサービスを含めて選手の健闘を称えた。

 大会は最終日を迎え、3位決定戦および決勝戦を開催。海上自衛隊厚木基地マーカスが2年ぶり最多17度目の優勝を果たして幕を閉じた。同大会は、全国自衛隊サッカー連盟主催、日本サッカー協会後援の形で開催されているが、第1回から第9回までは日本サッカー協会が主催していた歴史がある。

 大会は、選手、審判、運営と基本的にすべて自衛官で行うもので、迫力あるプレーや敢闘精神、周囲への配慮がある清々しさに定評がある。原専務理事は「一番素晴らしいと思うのは、かなり激しく当たった後、誰も痛がっていないということ。多分、今、日本サッカー界がちょっと忘れちゃってる、気持ちとかそういうものがすごい伝わってきました」とコンタクトプレー後の対処を称賛。6月に行われるワールドカップに向けて「皆さんの気持ちも持ってブラジルに行って、まず痛がらないようにしたい」とユーモアを交えて、刺激を得たことを伝えた。


以下、原専務理事、閉会式のあいさつ
「皆さん、こんにちは。サッカー協会の原です。今日はこの西が丘に来て良かった。昨日のJリーグよりも熱い戦いをやってくれて……(スタンドから笑いと拍手)。いや、それは本当です。ウソじゃないです。一番素晴らしいと思うのは、かなり激しく当たった後、誰も痛がっていないということ。多分、今、日本サッカー界がちょっと忘れちゃってる、気持ちとかそういうものがすごい伝わってきました。ボールが出そうになっても、あるいは試合が負けていても最後まで諦めないでボールを追いかけたり戦ったりという姿勢を、我々サッカー界の代表として忘れちゃいけないなとあらためて思いました。何より日ごろ皆さんが体を張ってこの日本の安全と平和のために頑張ってくれているということを感謝したいと思いますし、大変な仕事だと思いますけど、サッカーも楽しんでください。また来年、僕がクビになってなかったら観に来たいと思います(笑)。本当に今日は来て良かったと思いますし、我々、皆さんの気持ちも持ってブラジルに行って、まず痛がらないようにしたいと思います(微笑)。皆さんのプレーを見て、あらためて日本人の良さ、最後まで走りきったり戦ったりというものを忘れちゃいけないなって勉強させていただきました。皆さんも体に気を付けて、また来年会えることを楽しみにしています。以上です」

(取材・文 平野貴也=フリーライター)

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