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1点に泣き敗戦…鹿島DF昌子「単純なミスからやられた」

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[5.3 J1第11節 柏1-0鹿島 柏]

「単純なミスからやられた」。今季首位争いの主役を演じている鹿島アントラーズで、全試合フル出場を果たしているDF昌子源だが、失点シーンを悔やんだ。

 前半終了間際、柏レイソルの左サイドでボールを持ったDF橋本和から、中央に位置取っていたFW田中順也に斜めのパスが入る。田中は下がりながらボールを受けると、すかさず昌子も間合いをつめた。田中のファーストタッチが流れたため、昌子はインターセプトを狙ったが、田中はスライディングでマイボールにし、FW工藤壮人へとパス。昌子がつり出された形で空いたエリアでフリーになっていた工藤は、難なくゴールを陥れた。

 敵のFWである工藤は21歳の昌子と19歳のDF植田直通のセンターバックコンビについて、「鹿島であれだけ若い選手がレギュラーをはるのはすごい」と讃えながらも、「やりながら綻びがいくつかあった」と攻略に手応えがあった様子。昌子自身も「今日はDFライン自体がよくなかった」と試合を振り返った。

 ミスによる1失点よりも、リーグトップの得点力がおさえられたことが敗戦の原因だろう。今季鹿島が挙げている7勝では、すべて2ゴール以上奪っておr、たとえ1失点しても、それ以上の攻撃力がある。FWダヴィ、MFカイオ、MF柴崎岳らが放ったシュートは、柏の6本に対して14本。倍以上のシュートを打ちながらも体を張って守る柏ゴールをこじ開けることができず、7試合ぶりの完封負けとなった。「岳は“チームの心臓”的な存在。疲れがたまったり、マークがきつくなったときに、チームでカバーできたら」。昌子は改めて、得点、そして勝利には柴崎の力が欠かせないことを強調していた。

「すぐに試合があるので、切り替えて次につなげたい」。若きDFリーダーはすでに、3日後に控える次戦・名古屋戦へと気持ちを向けていた。

(取材・文 奥山典幸)

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