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本田と長友の対決実現せず…ダービーはミランが制す

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[5.4 セリエA第36節 ミラン1-0インテル]

 セリエAは4日、第36節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミラン対同DF長友佑都の所属するインテルのミラノダービーは、ミランが1-0で制した。

 注目の集まった日本人対決だが、左MFでフル出場した長友に対し、ベンチスタートとなった本田には最後まで出場機会は与えられず。期待されたマッチアップは実現しなかった。

 世界屈指のダービーマッチ。順位的にはやや寂しさも残るが、そこは伝統の一戦。両チームの意地と意地がぶつかり合うゲームになった。

 3バックのインテルは両ワイドの長友とジョナタンが高い位置を保ち、攻撃的に出る。前半19分には長友が左サイドからエリア内に侵入。右足アウトでクロスを入れるが、これはGKクリスティアン・アッビアーティにキャッチされた。

 徐々にミランもペースを掴みだす。しかし前半24分のMFアデル・ターラブトのスルーパスに反応したDFマッティア・デ・シリオがシュートは右サイドネットに外れる。同34分には前半最大の決定機、MFナイジェル・デ・ヨングからのロングボールを受けたMFカカがミドルシュートを狙うが、クロスバーに阻まれ、先制とはならなかった。

 後半に入ってもなかなか試合は動かない。後半13分にミランはカカのCKにマークを上手く外したDFフィリップ・メクセスが飛び込むが、ヘディングシュートはわずかに右に外れた。

 だが後半20分、ついに先制点が生まれる。ミランは右サイドからのFKを獲得すると、この試合がセリエA通算100試合目となったFWマリオ・バロテッリが蹴り入れる。高速クロスにドンピシャのタイミングで飛び込んだデ・ヨングが頭で押し込んだボールが、ゴールネットに突き刺さった。

 本田はいつ投入されるのか。クラレンス・セードルフ監督はまずは後半27分にMFアンドレア・ポーリに代えてMFサリー・ムンタリを投入。同31分にはカカを下げてFWジャンパオロ・パッツィーニをピッチに送り込む。3枚目のカードに日本人対決の行方は託された。

 しかし下された決断は後半41分、DFケビン・コンスタンに代えてDFイグナツィオ・アバーテを投入することだった。大いに注目の集まった日本人対決は残念ながらこの時点でお預けとなった。

 試合はこのまま1-0のミラン勝利で終了。ミランは2試合ぶりの勝利。インテルは7試合ぶりの敗戦を喫した。


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