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終了間際に長谷川が劇的弾!大宮がF東京を下し8試合ぶり勝ち点3

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[5.6 J1第12節 F東京0-1大宮 味スタ]

 6日、J1第12節が各地で行われた。味の素スタジアムでは12位FC東京と15位大宮アルディージャが対戦し、大宮が後半アディショナルタイムのFW長谷川悠のゴールで1-0で勝利。8試合ぶりに勝利し、勝ち点を12にのばした。F東京はボールを支配しながらもゴールを奪うことができず、3連敗となった。

 2連敗中のF東京は、前節・浦和戦(0-1)から、DF加賀健一に代わってDF吉本一謙が2試合ぶりにスタメンに復帰し、DF森重真人とセンターバックを組んだ。

 7戦勝ちなし(3分4敗)の大宮は、前節・新潟戦(2-2)からDF渡部大輔に代わってMF横山知伸が入った以外は同じスタメンが並んだ。

 2試合連続無得点中のF東京が、立ち上がりから積極性を見せる。2分にFKのこぼれ球からMF東慶悟がゴールを狙うと、6分にはFW渡邉千真、10分にはDF森重真人がシュートを放ったが、ゴールを脅かすことはできない。中央にFW平山相太、右に渡邊、左にFW武藤嘉紀が並んだ3トップで攻勢を強めるF東京。インサイドハーフのMF東慶悟とMF米本拓司、サイドバックのDF徳永悠平とDF太田宏介も高い位置を取るが、5バックを敷く大宮は中央の守備が固く、ゴールをこじ開けることができない。

 劣勢の大宮をアクシデントが襲う。2トップの一角のFWズラタンが16分に負傷交代。長谷川を投入し、早くも交代のカードを切ることになった。リーグワースト2位の失点数(21失点)の大宮は、無失点でしのぐと反撃に出る。20分にはスローインからドリブルで持ち込んだFW富山貴光がミドルシュート。22分にはセットプレーの流れからDF菊地光将が右足で狙ったが、ゴールとはならなかった。

 0-0で迎えた後半、開始20秒足らずで武藤の折り返しから渡邉がシュートを放ったがゴールポストの左へ逸れてしまった。このシュートが合図になったかのように、後半はF東京の一方的な展開となる。ボールを支配し、何度も大宮ゴールへ迫るが、大宮守備陣が懸命のディフェンスを見せる。

 18分には渡邊に代えてFW河野広貴を投入。中盤をダイヤモンド型にした4-4-2へと布陣を変えて先制点を奪いにいく。24分には最大の決定機。東から左サイドの武藤へとつなぎ、中央の河野が合わせる。しかし、至近距離からのシュートはGK江角浩司の好守に阻まれてしまう。

 対する大宮は富山に代えてMFチョ・ヨンチョルを入れてカウンターを狙う。カウンターから徐々に相手ゴール前へとなり、セットプレーのチャンスも得るが活かすことができない。

 終盤、F東京はFW武藤嘉紀に代えてFWエドゥー、大宮はMF増田誓志に代えてMF渡邉大剛を入れて1点を取りにかかるも、ともにゴール前での精度を欠き、決定機をつくることができない。0-0のまま終了かと思われた後半アディショナルタイム、ロングボールから長谷川が右足を振り抜くと、これがネットを揺らし決勝点。大宮が3月23日の第4節以来となる勝利をつかんだ。一方のF東京は優位に試合を進めながらも黒星。3戦連続で0-1の敗戦となった。

(取材・文 奥山典幸)

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