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香川ボランチで先発のマンU、ギグス暫定監督も出場しホーム最終戦飾る

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[5.6 プレミアリーグ第34節延期分 マンチェスター・U3-1ハル・シティ]

 プレミアリーグは6日、第34節延期分の1試合を行い、MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドはホームでハル・シティと対戦し、3-1で勝った。香川はボランチで2試合ぶりに先発し、後半途中からは左サイドでプレー。MFライアン・ギグス暫定監督も途中出場したホーム最終戦を白星で飾った。

 今季のホーム最終戦となったユナイテッドは、鼠蹊部を痛めているFWウェイン・ルーニーが2試合連続で欠場。ギグス選手兼暫定監督は過去2試合のスーツ姿ではなく、ジャージー姿で登場し、暫定監督就任後、初めてベンチ入りメンバーにも名を連ねた。

 2試合ぶりの先発となった香川はMFマイケル・キャリックと並んでボランチの位置に入り、MFマルアン・フェライニがトップ下を務めた。前半8分に左足でミドルシュートを打った香川は同10分にも右足ミドル。ホーム最終戦で今季初ゴールを果敢に狙った。

 ユナイテッドは前半17分、右CKの場面でDFフィル・ジョーンズが相手選手と激しく衝突し、左肩を負傷。そのままピッチをあとにし、同22分、今季限りでの退団とインテル加入が決まっているDFネマニャ・ビディッチがピッチに入った。

 試合が動いたのは前半31分。MFアドナン・ヤヌザイの右FKをファーサイドのフェライニが頭で折り返し、FWジェームズ・ウィルソンが左足ボレーで蹴り込んだ。1トップで先発し、この日がプレミアリーグデビューとなった18歳のストライカーがギグス暫定監督の起用に応える初ゴールを決め、ユナイテッドが先制に成功した。

 前半を1点リードで折り返したユナイテッドは後半6分にヤヌザイがミドルシュートを狙う。積極的にボールに絡み、キレのある動きでチャンスメイクするヤヌザイは同16分に自陣から右サイドをドリブルで駆け上がり、ゴール前にクロス。フェライニのシュートはGKの正面を突いたが、こぼれ球をウィルソンが右足で押し込んだ。

 ウィルソンのデビュー戦2ゴールで2-0とリードを広げたが、ハル・シティも直後の後半18分にFWマッティー・フライアットのミドルシュートで1点を返す。ユナイテッドは同19分、ウィルソンに代えてFWロビン・ファン・ペルシーを投入。2枚目のカードを切ると、後半20分過ぎにはギグス暫定監督がピッチ横でウォーミングアップを開始し、オールドトラフォードのサポーターも沸き上がった。

 ジャージーを脱ぎ、背番号11のユニフォーム姿となったギグス暫定監督はスパイクの靴紐を結び、ピッチサイドに立つ。そして後半25分、MFトム・ローレンスに代わって40歳の選手兼暫定監督がピッチに入った。2月22日のクリスタル・パレス戦以来、10試合ぶりの出場。ギグスはボランチに入り、香川が左サイドに回った。

 後半28分、香川とのワンツーからギグスが左足でミドルシュート。同32分にはフェライニのパスを受け、鮮やかなテクニックで左サイドを縦に突破し、ゴール前にクロスを入れる場面もあった。後半41分、ギグスから縦パスを受けたファン・ペルシーが右足でシュート。DFが体でブロックしたこぼれ球を再びファン・ペルシーが右足で押し込み、3-1と試合を決定づけた。

 後半アディショナルタイムにはギグスが左足で直接FKを狙うが、GKが好セーブ。トップチームデビューを果たした1990–91シーズンから続く24シーズン連続ゴールはならなかったが、そのまま3-1で勝利をおさめ、ホーム最終戦を締めくくった。


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