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[MOM1026]京都U-18FW奥川雅也(3年)_対戦相手も「異次元」と絶賛の高速アタッカー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.6 高円宮杯プレミアリーグWEST第4節 京都橘高 0-4 京都U-18 宝が池公園運動施設球技場]

 主力として12年度全国高校選手権準優勝、13年度全国高校選手権4強を経験している京都橘高のDF林大樹主将は京都U-15時代のチームメートたちが揃う京都サンガF.C.U-18の選手たちとの対戦後、ライバルたちの成長を痛感していた。特にその差を感じたのはU-19日本代表候補FW奥川雅也(3年)だったという。「中学校時代よく1対1とかもやっていたので。中学校時代は止めれたりしていたんですけど、きょうのプレーはちょっとあれはきついかなと。異次元ですね。(中学時代と比べて)速さがよりあったし、切り返しの深さがよりあって、切り返しのあと速いんで、それは相当上がっている」と絶賛していた。

 ハイスピードでもブレないボールコントロールと簡単に相手の逆を取ってしまう身のこなし。そのスピード感に京都橘の選手たちはついていくことができず、無力なままかわされてしまうようなシーンもあった。そして奥川は前半32分にスルーパスで先制点をアシストすると、後半23分にはカウンターからの高速ドリブルで3点目のゴール。さらに後半45分にもスルーパスで4点目をアシストと決定的な仕事をしてチームに勝ち点3をもたらした。ただ本人は不満顔。「自分の持ち味はもっとドリブルして、味方を使って、点も取るというところなんですけど、仕掛けるタイミングを間違えて取られてカウンターを食らったのでそういうところを修正したい。自分のプレーは人に魅せるというプレーなので、そういうものもできて勝てたらもっと良かった」と首を振っていた。

 林が苦笑しながら「あれで不満やったら・・・おかしいです」というレベルのプレーを見せていた奥川。トップチームに2種登録され、1、2学年上の世代のU-19日本代表候補に選出されるなど、その評価は間違いなく高い。ただ、やや利己的なプレーになってしまうこともあり、チームにいい影響を与えることができない時もある。この日もチームのバランスを欠いた状態で仕掛けてボールを奪われるシーンがあっただけに、本人はその点を深く反省。ただこれまではチーム全体的に個々の結果を出したい気持ちが強すぎ、それが線として上手く繋がっていなかったが、この日は機能性も向上して次へ繋がる4-0快勝。奥川は「(開幕からの)連敗が抜けたと言っても1試合なので、それは考えず、きょうみたいなサンガらしいサッカーをしたいと思います。一人ひとりが声を掛け合って自分の役割をするところがサンガの良さ」と力を込めた。

 3月にはFW南野拓実(C大阪)らとともにU-19日本代表候補合宿に招集されたものの、足の怪我によって無念の辞退。「メンツがすごかったので(参加したかった)。不安よりも楽しみの方が多かった。やっていないのでどのくらいできるか分からないけれど、呼ばれたからにはアピールして(AFC U-19選手権やU-20W杯の)メンバーに食い込んでいけるようにしたいです。(トップチームや代表から)自分の実力が認められるようにもっと頑張っていきたい」。全国トップレベルを経験してきている元チームメートから「異次元」と評された世代屈指のアタッカーが課題を修正し、これからより多くの結果を残す。
 
(取材・文 吉田太郎)


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