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川崎F、ベスト8に暗雲…2度のリードもホームで逆転負け

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[5.7 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 川崎F2-3FCソウル 等々力]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は7日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、川崎フロンターレはホームでFCソウル(韓国)と対戦し、2-3で敗れた。第2戦は14日にソウルで行われる。

 川崎Fは3日のJ1甲府戦(2-0)を欠場したMF中村憲剛が先発に復帰し、甲府戦で負傷交代したDF井川祐輔に代わってDF中澤聡太が先発。それ以外は甲府戦と同じメンバーで臨んだ。一方のソウルは5バック気味の守備的布陣を採用。5-4-1の1トップに元浦和のFWエスクデロ・セルヒオが入った。
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 ホームで先勝したい川崎Fは立ち上がりからボールを支配するが、スペースを埋め、人数をかけて守るソウルの分厚いディフェンスを攻めあぐねた。それでもセットプレーからチャンスをつくり、前半7分、中村の右CKをDF田中裕介が頭で落とし、ゴール前の中澤が反転しながら右足ボレーで狙ったが、ゴール上へ。同18分、FWレナトの左CKに合わせたDFジェシのヘディングシュートもクロスバーを越えた。

 その後も試合の流れは大きく変化せず、決定機をつくれないまま時間が過ぎた。ソウルはカウンターからワンチャンスをうかがうが、川崎Fの守備陣も慌てずに対応。前半は0-0で折り返したが、ソウルの狙いどおりの展開とも言える45分間だった。

 後半は一転して立ち上がりから激しく動いた。川崎Fは後半4分、左サイドでボールを持ったFW大久保嘉人が鋭い切り返しでDFキム・ジュヨンをかわし、左足でクロス。FW小林悠がDFと競り合いながらヘディングで合わせ、先制のゴールネットを揺らした。

 しかし、先制から2分後の後半6分、中澤が自陣左サイドでボールを奪われ、MFユン・イルロクのクロスからエスクデロに同点ゴールを決められた。アウェーゴールを許し、試合を振り出しに戻された川崎F。それでも後半14分、レナトがPA内に仕掛けたところでDFチャ・ドゥリに倒され、PKを獲得する。一度はやり直しとなったPKをレナトが落ち着いてゴール右へ蹴り込み、2-1。すぐさま再び勝ち越した。

 リードを守りつつ、敵地での第2戦を見据え、さらに追加点も狙いたい川崎Fだが、同点ゴールを目指してソウルが攻勢を強める。すると後半38分、ソウルの波状攻撃にセカンドボールを拾われ、フリーでパスを受けたDFキム・チウに強烈な左足ミドルを叩き込まれた。

 2-2の同点。後半アディショナルタイムにはMF森谷賢太郎に代えてMF山本真希を投入。中村がトップ下にポジションを上げ、4-2-3-1にシステムを変更して勝ち越しゴールを目指したが、逆に後半アディショナルタイム3分、最終ラインでジェシがユン・イルロクにボールを奪われ、そのまま速攻からゴールを決められた。ホームで2-3の逆転負け。敵地での第2戦を前に、ベスト8進出へ暗雲が立ち込めた。

(取材・文 西山紘平)

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