beacon

「代表選出は知り合いの電話で」 酒井高徳が古巣新潟通じ長文コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は12日、都内で記者会見を行い、ブラジルW杯に出場する日本代表メンバー23人を発表した。海外組が半数以上を占める中で、シュツットガルトのDF酒井高徳も名を連ねた。前回の南アフリカ大会でもバックアップメンバーとして帯同していた酒井高だが、今回は初の正規メンバーとして参戦。古巣にアルビレックス新潟を通じ長文コメントを発表した酒井高は「自分の100%をぶつけたい」などと意気込みを語った。

以下、新潟公式サイトに掲載されたコメント
「一言で言うとホッとしました。こっちでシーズンを通して懸命にやってきて、選ばれなくても悔いはないと思っていましたが、いざ発表の瞬間は本当にドキドキしていました。代表選出の知らせは、知り合いの方に電話で教えていただいていました。

 南アフリカ大会の時は19歳で、サポートメンバーとして一緒に帯同させてもらい、色々なものを経験し、色々なものを見て、色々なものを感じました。『4年後は自分がこの舞台にいる』と決めて必死にやってきたので、つかめたことにホッとする思いと、嬉しさがあります。同時に、4年間だけではなく、その前から、家族や両親、周りのすべての方々からサポート、応援をいただいたおかげだと、感謝の気持ちがあります。

 W杯で特定のどのチーム、どの選手と戦いたいという気持ちは特にありませんが、どことやるのであっても、自分の100%をぶつけたいと思っていますし、日本が目標とする優勝のために、どのチームとの対戦もとても楽しみです。

 新潟で育って、ずっと新潟でサッカーをしてきました。先ほどお話した周囲のサポートには、新潟でプレーしてきたクラブチームの監督やスタッフもおられ、深く携わってくださったから現在の自分があります。新潟への気持ちはとても強いものがあります。今回、新潟県人としては初めてのワールドカップ戦士になると聞いています。新潟の歴史に刻まれるのは嬉しいことですし、感謝をしたいと思います。

 シュツットガルトでは、今シーズン2回監督が代わり、一時は自分も調子を崩してスタメンから外れる苦しい時期がありました。チームもそうですが、個人的にも上手くプレーができず、悩み、苦しんだこともありましたが、最終的にはどの監督の下でも、ポジションを獲得することができました。どんな状況でも、いかに自分を奮い立たせられるかを考え、色々な面で大きく成長できたと思います。チームも残留を決めて、スターティングメンバーに名を連ねることができましたし、すごくいい経験をすることができました。

 W杯の舞台に立ち、どんな思いがあるかは行ってみないと分かりませんが、前回大会で(矢野)貴章さんが行った時に色々な話を聞かせてもらい、目を輝かせていた自分がいたことを、今も覚えています。W杯のピッチに立つのはどの選手も夢に描くことです。夢をかなえられるのは幸せ者ですし、繰り返しですが支えられている思いを胸に込めてやっていきたいと思います。

 W杯は世界中から注目される大会で、活躍した選手にとって今後広い世界が待っている重要な大会です。ただ、今はW杯に集中して自分のプレーを100%出すことしか考えていません。日の丸を背負って、日本代表として、新潟代表として、“酒井高徳”らしくやっていきたいです。

 新潟のサポーターの皆さんはユースの頃から応援してくださっていて、いつも温かく見守ってくれたことを感謝しています。ドイツには急な移籍で挨拶もできず、心残りがありましたが、新潟に帰ってきた時にクラブハウスで練習していると、かわらず声をかけてくださって本当に温かさを感じています。日本代表で、所属も違いますが、W杯でも同じように応援してくださってもらえると思います。サポーターの皆さんの声援が、自分の力になっています。前回は貴章さんでしたが、今回は自分が新潟代表として行きます。一生懸命がんばってきますので、応援よろしくお願いします」


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ

TOP