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日本代表対戦国分析Vol.1:コートジボワール編

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 日本代表のW杯メンバー23人も発表され、いよいよ高まってきたW杯モード。日本代表がグループリーグで対戦する3か国について、解説者の山本昌邦氏が徹底分析。3つのチェックポイントに分け、日本の勝機を探る。

『2014 SAMURAI BLUE サッカー日本代表オフィシャルガイドブック』(講談社)より

グループリーグ第1戦
日本時間6/15(日)10:00 レシフェ

VSコートジボワール

▼昌邦's Check!(1)対戦国
個でなく、組織で対抗せよ
 グループリーグは3試合しかありませんから、初戦で勝ち点3を獲得すればアドバンテージになるし、残り2試合にかかる負担が変わります。ただ大会初戦は選手にプレッシャーが掛かり、フィジカル的にも厳しいものです。どんなにトレーニングを積んできても実際のゲーム以上に負荷は掛けられないので、試合終盤には動けなくもなります。気持ちがあっても体がついていかなければ、最後の1cmの勝負で負けてしまうかもしれない。だからこそ、コンディションをどこまで整えられるかが重要です。

 コートジボワールはパワーがあるチームなので、開始20分の勢いがあるときに攻勢をかけてくるでしょう。だからこそ、立ち上がりは絶対に当たり負けしてはいけません。そして、FWディディエ・ドログバやMFヤヤ・トゥレなど前線にタレントがそろっているので、彼らに良い形でボールが入る場面を減らしたい。パスコースの切り方やキックのうまくない選手へパスが回るような追い込み方がコンセプトとしてあるかが大事になってくると思います。

 ドイツW杯や南アフリカW杯でもコートジボワールにはタレントがいると言われていましたが、チームとしてまとまらずにグループリーグ突破を果たせていません。サッカーでは攻守の連係やチームの一体感、結束力が問われるものです。その部分は規律正しい日本の武器ですし、勝算は十分にあると思っています。

▼昌邦's Check!(2)開催都市
雨が多い場所は日本にとって悪くない
 初戦が行われるレシフェはこの時期、月30日のうち25日で雨が降ると言われ、湿度が高い場所です。雨が降っていなくてもピッチは濡れていると考えられます。ただボールが止まるほどの大雨にならなければ、日本の目指しているサッカーを考えれば悪い状況ではないし、ボールを走らせて相手を走らせたいところです。

▼昌邦's Check!(3)日本のキーマン
遠藤保仁
 60分までは一番経験のある遠藤の仕事だと思っています。初戦で硬くなっているであろうチームをどう落ち着かせられるか。相手の状況や試合全体の流れを読みながら、うまくボールを散らしてリズムを生み出してほしい。ボールを走らせて相手を走らせる日本の持ち味を出すためにも、遠藤が相手をうまくいなせるかが重要です。


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