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初のW杯に意気込むDF酒井宏「怖さより、楽しみが強い」

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 W杯日本代表メンバーに選出されたDF酒井宏樹(ハノーファー)は14日、PUMAがブラジルW杯に向けて開発したスパイク『トリックス』の発表記者会見に出席し、4年に1度の夢舞台への決意を語った。

 12日、アルベルト・ザッケローニ監督のW杯メンバー発表会見は、「ドイツの空港で親と見ていました」という。その会見で、ザッケローニ監督は選手の名前を読み上げる前に、かなりの時間メンバー選考について話をした。その間、ずっと緊張していたという酒井宏は、自身の名前が呼ばれた瞬間を振り返り、「最初は疲れましたね」と苦笑し、「(メンバーに選ばれた)自覚はありますが、これからトレーニングをすることで、もっともっと自覚も強くなっていくと思う」と、W杯の日本代表選出について語った。

 W杯で着用する『トリックス』の印象について、「派手なのは好きですけど、派手すぎるな、と最初見たときは思いました」と率直に語った酒井宏は、2シーズンに渡ってドイツの舞台で戦ってきた自信も垣間見せた。W杯では世界各国から集まるトッププレーヤーたちと対峙するが、今回が初のW杯出場となる酒井宏は「4年前では考えられない立ち位置ですし、ケガもせずにやってくることができたのは、すごく恵まれたことですので。あとは、全力でやるだけです。今は怖さというよりは、楽しみの方が強いですね」と、本大会を心待ちにしている様子だ。

 ブラジルで開催される大会には、特別な思いもある。5年前の09年6月から半年にわたり、酒井宏はブラジルでサッカー留学を行なっている。「5年前、留学していた頃のチームメイトたちが、今もプレーしているか、他の仕事をしているかわかりませんが、その人たちがW杯を見ることは間違いありません。上に行けば行くほど、見る確率は高まると思うので、その人たちに、当時のオレだと気付いてもらえるように頑張って来たいと思います」と、上位進出を誓った。

 今後は日本代表内でのポジション争いが待ち受ける。どういうアピールをしたいかという問いに対し、酒井宏は「本当に自分の準備をするだけ」と言い、「メンバーは監督が決めることなので。どれだけ監督が見ている間に良いプレーができるかっていうことだと思います。良いプレーというのは、どれだけチームに貢献できるかにつながっていると思うので、それを出すために自分は全力で準備をするだけだと思います」と、準備段階から競争が始まっていると、気を引き締めた。

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