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日本代表対戦国分析Vol.2:ギリシャ編

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 日本代表のW杯メンバー23人も発表され、いよいよ高まってきたW杯モード。日本代表がグループリーグで対戦する3か国について、解説者の山本昌邦氏が徹底分析。3つのチェックポイントに分け、日本の勝機を探る。

『2014 SAMURAI BLUE サッカー日本代表オフィシャルガイドブック』(講談社)より

グループリーグ第2戦
日本時間6/20(金)7:00 ナタル

VSギリシャ

▼昌邦's Check!(1)対戦国
ストロングポイントを出す意識を持つ
 相手も同じですが、2戦目は環境にも慣れてくるし、体が軽くなってきて本来の力が出しやすいです。初戦の勝ち点の持ち方で戦い方も変わりますが、基本的にギリシャは守備から入るチーム。強豪国の多い欧州予選を勝ち抜くための、自分たちの力を認識した戦い方です。ゴール前ではね返す力があり、戦う闘志もある。欧州予選の平均失点は0.4で、守備の強みを発揮してW杯に出場してきたと言えます。

 堅守速攻型のチームなので、ボールの奪われ方には気を付けたいし、ボールを奪われても縦パスは絶対に抑えたい。横や後ろにパスを出させれば、守備を整える時間は作れます。しかし、センターフォワードのFWコンスタンティノス・ミトログルは体を入れ替えるうまさがあり、速攻を浴びる場面もあるはずです。そのときにサイドまで無理に追わず、中央を固める考えを持っていてほしい。ゴール前さえ固めれば簡単には失点しないと思います。

 ゴール前に相手が多くても怖がらずにボールを預け、日本人の持ち味である俊敏性や連係を組み合わせた攻撃を仕掛けられれば、得点機会は作れるでしょう。一瞬のスピードがあるとは言えないギリシャは日本の持ち味を出しやすい相手だと思うので、相手の良い部分ばかりを意識し過ぎず、自分たちのストロングポイントを出す意識を持って戦ってほしいです。

▼昌邦's Check!(2)開催都市
ピッチの乾燥は× 繊細な準備を
 降水量が多いナタルですが、レシフェほど雨は降りません。逆に乾燥していることもあり、ピッチが乾いていることも考えられます。ピッチが乾燥していれば摩擦抵抗が大きく、ボールスピードが落ちてインターセプトされる可能性が高まります。ピッチに水を撒くように要求するなど、繊細な準備をしてもらいたいですね。

▼昌邦's Check!(3)日本のキーマン
香川真司
 ギリシャは長身選手が多く、前への強さはありますが、後ろへの素早い動きや瞬間的な速さがあるわけではありません。狭い範囲で日本がパスをつなぎ、3人目の動きがあれば相手を置き去りにすることも可能だと思います。そこにクイックネスに優れた香川が絡めれば、より攻撃をスピードアップさせられるでしょう。


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