beacon

川崎F、敵地で勝利も1点及ばず…日本勢3チームは16強で全滅

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.14 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 FCソウル1-2川崎F ソウル]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は14日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、川崎フロンターレはアウェーでFCソウル(韓国)と対戦し、2-1で勝った。2試合合計4-4となったが、アウェーゴール数の差で敗退が決定。5大会ぶりの8強入りはならなかった。C大阪、広島を含め、グループリーグを突破してきた日本勢3チームはベスト16で全滅。2012年以来、2大会ぶりに1チームもベスト8に残ることができなかった。

 ホームでの第1戦を2-3で落とした川崎F。逆転での8強入りを目指して敵地へ乗り込んだ。日本代表のブラジルW杯メンバーにサプライズ選出されたFW大久保嘉人、落選したMF中村憲剛も先発。10日のJ1鹿島戦(4-1)と同じベストメンバーで臨んだ。

 アドバンテージを持つソウルが守備から入るかとも思われた一戦だったが、意外にも立ち上がりから積極的な入りを見せた。前半3分、右サイドからの折り返しをFWエスクデロ・セルヒオがシュート。同8分にもエスクデロがゴールを狙ったが、GK西部洋平が鋭い反応で弾き出した。

 しかし、ソウルの勢いを止め切れなかった。前半8分、PA内でパスを受けたエスクデロはDF中澤聡太を背負いながらも強引に反転し、右足でシュート。ゴール左にねじ込み、先制点を奪った。これで2試合合計4-2。川崎Fが準々決勝に進むためには、あと3点が必要な状況となった。

 それでも前半29分、バックパスの処理を誤ったDFオスマール・バルバのミスを突いたFW小林悠がボールをカット。そのままゴール前へ持ち込み、右足でゴール左隅に流し込んだ。1-1の同点。2試合合計3-4と追い上げると、同31分にも小林が決定的なシュートを放つなど攻勢に出た。前半39分には相手FKからDFキム・ジンギュのヘディングシュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。肝を冷やす場面だったが、1-1のまま後半に折り返した。

 2点が欲しい川崎Fだが、ソウルの堅い守りを前になかなか決定機をつくれない。後半17分、大久保のシュートはGKの正面。同23分にはDFジェシが右足でロングシュートを打ったが、GKに抑えられた。同26分にはMF森谷賢太郎に代えてMF山本真希を投入。山本はボランチに入り、中村がトップ下にポジションを上げる4-2-3-1にシフトした。

 引いて守る相手を押し込むものの、スペースがなく、効果的な崩しを繰り出せない。じりじりと時間だけが経過し、後半40分には中澤に代えてFW森島康仁をピッチに送り込んだ。DFを減らして前線の枚数を増やし、最後の反撃に出た。すると後半アディショナルタイム2分、PA内でこぼれ球を拾った森島が左足でゴール左隅に流し込む追撃弾。2-1と逆転し、2試合合計4-4に追いついた。

 しかし、このままではアウェーゴール数の差で川崎Fの敗退となる。逆転突破まで、あと1点。わずかな残り時間に懸けたが、試合はそのままタイムアップ。2試合合計4-4、アウェーゴール数の差で敗退が決まり、今季のACLから日本勢全チームが姿を消すことになった。


▼関連リンク
ACL2014特設ページ

TOP